『恋マジ』柊磨とひな子の関係に終止符 松村北斗と小野花梨が『カムカム』と真逆の役柄に

 純と同じように、実は傷つくことから避けて、フラれる心配のないパパ活で恋の良いところだけをつまみ食いしていたアリサ(飯豊まりえ)。そんな彼女は響子(西野七瀬)を「いいよね、結婚してる人はそういうことに悩まずに済んで」と羨んだが、そうとも限らない。実際、響子の旦那はいまや妻よりゲームに夢中だし、響子は響子で、結婚記念日に約束をすっぽかした夫に代わり一緒に食事をしてくれた要(藤木直人)に惹かれ始めている。

 好きな人が自分以外の誰かに恋する気持ちも、恋人や結婚相手の心変わりも止めることができないから傷つく。だったら最初から恋なんてしなければいいのに、誰かを好きになる自分自身の気持ちすらも止められない。だからこそ、恋愛体質な母親に嫌悪感を抱く純に高校の同級生・大津(戸塚純貴)が放った言葉が胸に刺さる。

「純はお母さんの泣いとるとこばっか見よったかもしれんけど。ほら、好きな人と笑いよったこともあるんやないと?」

 いつしか傷つくことが増えても、楽しかった時間がなかったことになるわけじゃない。純が仕事に行き詰まった時に柊磨が気分転換に連れ出してくれたこと、記念日を大事にするアリサのために克巳(岡山天音)が知り合って1カ月記念にささやかなプレゼントを贈ってくれたこと、遠く離れた場所から響子に要が料理を教えてくれたこと。もし恋を諦めなきゃいけない日が来ても、いつか傷ついたことも引っくるめ、それぞれの心に素敵な思い出となって残ってほしい。

■放送情報
『恋なんて、本気でやってどうするの?』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:広瀬アリス、松村北斗、西野七瀬、飯豊まりえ、岡山天音、小野花梨、安藤ニコ、長田成哉、牧野莉佳、三浦りょう太、戸塚純貴、味方良介、アキラ100%、古川雄大、香椎由宇、藤木直人ほか
脚本:浅野妙子
演出:宮脇亮、北川瞳
音楽:吉俣良
主題歌:あいみょん「初恋が泣いている」(unBORDE/Warner Music Japan)
挿入歌:SixTONES「わたし」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
プロデュース:米田孝、高石明彦(※「高」はハシゴダカが正式表記)
制作協力:ジ・アイコン
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimaji/

関連記事