『私の解放日誌』の謎の男、ソン・ソック演じるクの心の内が明らかに 崇めることでの変化

 どの同好会にも属したくない、同じ会社に勤めるサンミン(パク・スヨン)とテフン(イ・ギウ)と結成した「解放クラブ」。せめて何か活動を残してほしいからと、日誌を書くように言われてしまう。一冊のノートを手にしたミジョンは、その日誌に「心から好きな人」というテーマで言葉を束ねた。彼女は今まで、人間に対して嫉妬するところや嫌なところがあって、「心から好きな人」というのはいなかった。それが自分の心を少しずつ疲弊させ、孤独に苛まれたり置き去りにされたと感じる原因かもしれない。無関心に人と関わるより、ただ好きになってみたい。そう解放日誌に綴った。

 本作のセリフひとつひとつ、本を読んでいるかのようなずっしりとした重みがある。これからこの日誌に彼らの気持ちが綴られることによって、より人間の心に寄り添い、共感するような言葉が出てくるようになりそうだ。自分達が感じた感情を、言葉に置き換えてくれるそんなドラマであるとも捉えられる。


 もちろん、姉・ギジョン(イ・エル)と兄・チャンヒの恋模様も描かれている。ただいい人を見つけるというだけでなく、恋愛を通して自分個人の存在意義、そして何が原動力になっているのかを知っていく。そして兄妹だけでなく、両親との関係も今後注目すべき点になりそうだ。まだまだ、ヨム兄妹を取り巻く人間たちの過去や本心を読み取ることが難しいが、これからも彼らの歩みを見守っていきたい。

■配信情報
『私の解放日誌』(全16話)
Netflixにて配信中(毎週日曜、月曜に最新話配信)
脚本:パク・ヘヨン
監督:キム・ソクユン
出演者:イ・ミンギ、キム・ジウォン、ソン・ソック、イ・エルほか
(写真はJTBC公式サイトより)

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