大島優子が役を演じる上で大切にしていること 「“痺れるものって何だろう”と考えている」
田中圭の怪演ぶりや、南沙良や河合優実ら女子高生キャストの好演も話題の映画『女子高生に殺されたい』。そんな本作を影で支えているのは、深川五月役の大島優子と言っても過言ではないだろう。女子高生に殺されたいがために高校教師になった主人公・春人（田中圭）の過去を知る元恋人で、彼が働く高校に臨床心理士として赴任する、物語の鍵を握る重要なキャラクターだ。2014年にAKB48を卒業後、女優として幅広く活躍する大島に、“仲間”のような存在だという田中圭への信頼感や、芝居への意識の変化、今後さらに挑戦したいことなどについて語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
田中圭は「“仲間”のような存在」
ーー今回の作品は古屋兎丸さんの同名コミックが原作になっていますね。
大島優子（以下、大島）：私も今回のお話をいただいてから原作を読んだんですけど、最初に読んだときに「これは映画としておもしろくなるぞ！」とすぐに思いました。これまでに何度も共演させていただいている田中圭さんが主演ということもあって、自分でもイメージを膨らませることができました。ただ実際は、「こんなに危なっかしい田中圭さんは初めて！」という感じで（笑）。“狂気じみているけど色っぽい”というキャラクターは、これまでの田中さんのキャリアにおいても初めて見たような気がしました。
ーー何度も共演されている田中圭さんへの信頼感も大きかったと。
大島：そうですね。田中さんとの共演は今回が5度目か6度目で、もう“仲間”のような存在です。でも、これまで演じてきた役柄の関係性が全て違うんですよ。元恋人から同僚になっていく関係性は今回が初めてでした。役柄や関係性が違うと、必然的に距離感も違ってくるので、お互い別人になって、役として全うしていることを実感しながら演じていました。お芝居については一度も話すことがないぐらい、やりやすさはすごくありましたね。
ーー大島さんが演じられた深川五月は臨床心理士という役柄です。学校が舞台で、高校生役の若いキャストも多いということで、下の世代に何か教えたりすることもあったのでは？
大島：教えることはなかったですけど、臨床心理士役ということもあり、皆さんとの距離感をなるべく近くするというか、生徒役の子たちがオープンな気持ちで接してくれたらいいなと思って、すごくたくさん喋りかけました（笑）。
ーーなるほど。
大島：ただ、コロナ禍ということもあって、同じ空間にいることがそこまでできなかったんです。同じシーンでも、ちょっと離れて座ったりしないといけなくて。だから、近づいてしゃべれるときはなるべく話しかけるようにしていました。私も昔、年上の先輩がいると緊張したりするときがあったので、なるべく心が和む現場であってほしいなと思って、そこは心がけていました。みんなが緊張していたかどうかはわからないですけど（笑）。
ーー（笑）。大島さんご自身は、どういう学生時代を過ごされましたか？
大島：私は、学生時代にガールズバンドを組んでいたりしたので、映画の中でいうと莉子ちゃん（君島京子）タイプになるのかな？ でも、男子とはあまり仲良くなかったというか、女の子で固まっていた感じでしたね。
ーーそれは意外ですね。
大島：でも今回、高校生役のみんなが本当にかわいくて。撮影中、「こんなかわいい子たちに囲まれて、癒されるなぁ」と思いながらずっとやっていました（笑）。本当にみんなかわいいんですよね。だから、すごいまじまじと顔を見ちゃったりして（笑）。南沙良ちゃんとか本当にかわいくて、もう子犬みたいで。キュルキュル言ってそうな感じで（笑）、すごいかわいかったです。
