『SPY×FAMILY』アーニャの可愛さに誰もが心奪われる! コロコロ変わる表情に注目

 アーニャに翻弄されるロイドの様子も、観ていて楽しい。ロイドの声は、『アイドリッシュセブン』で六弥ナギ役、『ギヴン』で梶秋彦役を演じた江口拓也が務める。

 冒頭は、任務を遂行する凄腕のスパイとして、感情のない無機質な声で淡々と話していた。人と話すよりも、頭の中で考え事をしている時の方が多い。常に相手の行動を先読みし、万が一の時に備えるのがスパイとしての黄昏の在り方だった。

 しかし、アーニャと出会うことで、冷徹なスパイのままではいられなくなる。何を考えているか分からない子供の心を、ロイドは読むことができなかった。アーニャの突然の行動に驚いたり、戸惑ったりしてペースを乱されている様子は面白い。

 そして、ロイドが敵に攫われたアーニャを救い出す場面には心を動かされた。「子供が泣かない世界を作りたくてスパイになった」と自らの行為を反省し、たった1人で敵地に復讐しに行くロイドの姿は勇ましかった。敵のボスであるエドガーに銃口を突き付け、「二度とオレに関わるな」と脅す姿は迫力がある。

 無事に敵地を離れ、アーニャと再会してからのロイドは、やわらかく、温もりのある声でアーニャと話していた。とくに、アーニャが筆記試験に合格した時の声は、任務のためとはいえ心から嬉しそうで、本物の親子のようだった。

 これからのアーニャとロイドの関係性や第2話以降で続々と登場するであろうキャラクターたちとの出会いが、楽しみである。

※種崎敦美の「崎」は「たつさき」が正式表記。

■放送情報
『SPY×FAMILY』
テレビ東京ほかにて、毎週土曜23:00〜23:30放送中

キャスト:江口拓也、種崎敦美、早見沙織ほか
原作:遠藤達哉(集英社『少年ジャンプ+』連載)
監督:古橋一浩
キャラクターデザイン:嶋田和晃
総作画監督:浅野恭司
助監督:片桐崇、高橋謙仁、原田孝宏
色彩設計:橋本賢
美術設定:谷内優穂、杉本智美、金平和茂
美術監督:永井一男、薄井久代
3DCG監督:今垣佳奈
撮影監督:伏原あかね
副撮影監督:佐久間悠也
編集:齋藤朱里
音響監督:はたしょう二
音響効果:出雲範子
音楽プロデュース:(K)NoW_NAME
制作:WIT STUDIO×CloverWorks
(c)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会
公式サイト:http://spy-family.net/
公式Twitter:https://twitter.com/spyfamily_anime

関連記事