ムン・ソリ、キム・ソニョンら共演『三姉妹』ポスター&予告編公開 角田光代のコメントも

 2021年の韓国の主要映画祭で10冠に輝き、第16回大阪アジアン映画祭・特別注視部門にも出品された映画『三姉妹』のポスタービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、イ・チャンドン監督作『オアシス』のムン・ソリが、脚本に惚れ込み主演を務めるとともに、「娘たちの世代が、暴力や嫌悪の時代を越えて、明るく堂々と笑いながら生きていける社会になるように」との祈りを込めて共同プロデューサーも兼任した、現代を生きる三姉妹を描いた人間ドラマ。

 第42回青龍映画賞など韓国の映画賞で主演女優賞、助演女優賞をはじめとした10冠に輝き、韓国映画界を席捲。ムン・ソリのほかに、ドラマ『愛の不時着』で北朝鮮の人民班長ナ・ウォルスク役を演じたキム・ソニョンが、いつも謝ってばかりいる長女ヒスクを演じる。三女ミオク役には、長年モデルとして活動し、2015年に『ベテラン』で映画デビューを果たしたチャン・ユンジュが抜擢され、自暴自棄になり感情を爆発させる劇作家役を演じている。長編デビュー作『コミュニケーションと嘘』が第20回釜山国際映画祭NETPAC賞に輝き、本作が長編3作目となるイ・スンウォンが監督を務めた。

 公開されたポスタービジュアルは、三姉妹が物憂げな表情でこちらを見つめる写真に、それぞれ「完璧なふり。」「大丈夫なふり。」「酔ってないふり。」という言葉が当てられている。温かなピンク色の背景に「忌々しいけど、愛してる。」というキャッチコピーが添えられたビジュアルだ。

映画『三姉妹』予告編

 あわせて公開された予告編では、それぞれに問題を抱える三姉妹の日々が、長女・ヒスク、次女・ミヨン、三女・ミオクの順に、「烈しくて、痛くて、あたたかい」の言葉とともに映し出される。ヴィヴァルディの「四季」より「冬 第1楽章」が流れる後半には、次女ミヨンと三女ミオクが取っ組み合い、激しくもみ合うシーンがありながらも、海辺で三人が仲睦まじく座っている映像とともにタイトルが表示される。

 また、作家の角田光代から本作に向けたコメントが到着。「三姉妹それぞれの理不尽な現在と、やがて明かされる過去、不幸のてんこ盛りと言えるのに、ところどころで笑ってしまう。なんていとしい人たち、なんてすごい映画!」と絶賛の言葉を寄せた。

■公開情報
『三姉妹』
6月17日(金)全国順次公開
出演:ムン・ソリ、キム・ソニョン、チャン・ユンジュ、チョ・ハンチョル
監督・脚本:イ・スンウォン
製作:キム・サンス、ムン・ソリ
音楽:パク・キホン
配給:ザジフィルムズ
2020年/韓国/韓国語/2.00:1/カラー(一部モノクロ)/5.1ch/115分
(c)2020 Studio Up. All rights reserved.
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/threesisters/

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