『となりのチカラ』『カムカム』でネクストブレイク候補に? 子役・古川凛の繊細な演技

 そんな感情をうまく伝えられない子供を演じる古川の表現力は、『となりのチカラ』(テレビ朝日系)でも遺憾無く発揮されている。古川は松本潤演じる優柔不断で何をしても中途半端だが、思いやりと人間愛だけ人一倍で困っている人を見過ごせない主人公・中越チカラが引っ越してきたマンションで最初にお節介を焼く住人・木次好美役。父親の学(小澤征悦)から虐待を受けている可能性が高い好美は、いつも寂しそうに一人でブランコに乗って絵を描いている。

 ほとんど言葉を発することはないが、視線の動き方で好美が大人の顔色を常に伺っていることを視聴者に伝える古川。『カムカム』の時とは正反対に、好美はチカラの介入によって少しずつ感情を出すようになるのだが、やっぱりどこか不器用でぎこちなく笑う姿が何ともいじらしい。チカラが次々と住民の悩みを解決に導いている間も、学に気づかれないくらいの微妙な心境の変化を見せてきた。そんな木次家の虐待問題に第6話で再び焦点が当たる。チカラが好美に渡した連絡用の手旗が学に見つかってしまったのだ。しばらくの間、「ゲ・ン・キ」とチカラに信号を送っていた好美の安全が気になるところ。予告編でチラッと映った感情をついに爆発させる古川の演技にも注目したい。

■放送情報
『となりのチカラ』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00〜21:54放送
出演:松本潤、上戸彩、小澤征悦、映美くらら、ソニン、清水尋也、長尾謙杜(なにわ男子)、浅野和之、風吹ジュン、松嶋菜々子
脚本:遊川和彦
演出:遊川和彦ほか
音楽:平井真美子
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)、服部宣之(テレビ朝日)
チーフプロデューサー:黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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