行定勲監督で長浦京の小説『リボルバー・リリー』映画化 「新しい闘いが始まります!」

 長浦京の小説『リボルバー・リリー』が行定勲を監督に迎え映画化されることが決定し、あわせてティザービジュアルが公開された。

 第19回大藪春彦賞を受賞した、ハードボイルド作家として活動する長浦の小説『リボルバー・リリー』の映像化権利を東映が獲得。『犬鳴村』『樹海村』『牛首村』など『恐怖の村』シリーズや『シン・仮面ライダー』の紀伊宗之がプロデューサーを務め、監督に行定を指名した。

 大正末期、時は1924年。関東大震災後の東京は、鉄筋コンクリートのモダンな建物が増え、最大規模となった花街など、活気あふれる賑わいを見せていた。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合。現在は花街の銘酒屋で女将をしている。一方、家族を殺害され、父親から託された陸軍資金の鍵を握る少年・慎太。慎太から助けを求められたことで、2人は陸軍から追われる身となる。復興で活気づく東京や関東近郊の逃避先を舞台に、百合と慎太の2人が帝国陸軍1000人を相手取り、壮絶な戦いが展開される。

 あわせて公開されたティザービジュアルには、百合が肌身離さず所有しているS&W M1917リヴォルバーと赤いユリの花が切り取られている。

 行定監督とプロデューサーの紀伊からはコメントも寄せられた。

コメント

行定勲

アクション映画を俺に? 面白い! やりたい!
長浦京氏の原作小説を貪るように一気に読んだ。関東大震災直下の東京での市街戦。その中心に立つ女の凛とした姿と、その奥底に隠された哀しみに想いを馳せながら、女性が戦場に立ち、耽美な闘いを繰り広げる活劇にしたいと強く思いました。
しかし、どうやって撮るんだ?!の連続。不安だらけだが、それに打ち勝つスタッフは揃った。
新しい闘いが始まります!

紀伊宗之

ここまで来るのに5年ぐらいかかりました。
どうすれば、自分が見たいなと思う作品になるんだろうか? そんな時に「あ、行定さんのアクション見てみたい」って事でここまで来ました。東映っぽい女性ヒーローを誕生させますよ!
強く美しくしなやかに。

長浦京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)(c)長浦京/講談社
長浦京(c)長浦京/講談社

■公開情報
『リボルバー・リリー』
2023年公開予定
監督:行定勲
企画プロデュース:紀伊宗之
原作:長浦京『リボルバー・リリー』(講談社文庫)
配給:東映
公式サイト:https://revolver-lily.com/

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