ピーター・ディンクレイジ版シラノの初登場シーンが 映画『シラノ』本編映像公開

 2月25日に全国公開されるピーター・ディンクレイジ主演映画『シラノ』の本編映像が公開された。

 1897年の初演以降、日本をはじめ世界各地で幾度となく上演され、映画化・ミュージカル化されているエドモン・ロスタンの戯曲『シラノ・ド・ベルジュラック』を、『プライドと偏見』(2005年)、『つぐない』(2007年)、『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017年)のジョー・ライト監督が壮大なスケールで再構築した。

 主人公の剣豪にして詩人のシラノを演じるのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』でエミー賞やゴールデングローブ賞などに輝いたディンクレイジ。さらに、シラノの親友であり思い人であるヒロインのロクサーヌを『マグニフィセント・セブン』などのヘイリー・ベネット、ロクサーヌが片思いをする口下手なクリスチャンを『WAVES/ウェイブス』のケルヴィン・ハリソン・Jr.がそれぞれ演じる。さらに『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のベン・メンデルソーンも出演する。

映画『シラノ』本編映像(ピーター・ディンクレイジ版シラノが初登場)

 公開されたのは、シラノが本編に初めて姿を現すシーンで、上演中の劇場に登場し、耐え難い芝居を打ち止めるため、雄弁を振るう印象的な場面。長いセリフで罵りながらも、観客を巻き込んで劇場の空気を自身のものにするその姿はまさに“シラノ”というキャラクターの力強さを物語っており、本作で欠かせない重要なシーンでもある。また、本シーンは“声だけが先に聞こえ、あとから姿を表す”というエドモン・ロスタンの戯曲のシラノの登場を継承。ディンクレイジは「そのバスの声は楽器でもあり武器でもあって、両方を備えている。そしてシラノは、その声とウィットを隠しているんだ」とこのキャラクターの語りの才能について明かしている。

 シラノの登場シーンにおいて、撮影監督のシーマス・マッガーヴェイは、“シラノの周りで踊っている”ような感覚を意識して撮ったそう。ライト監督とともに動くカメラで物語を語っていくことが重要だったようで、「シラノというキャラクターを撮るにあたっては、特に劇場での初登場時には、カメラを低く保ち、そこに彼が入ってくることを意識した。彼には英雄的な風格があり、それをアングルで表現している。彼のパワーや勢いがカメラを回転させるんだ」と振り返っている。ライト監督を中心にスタッフ一同、細部までこだわり抜いて撮影が行われた本作。複数のアカデミー賞ノミネート経験を持つ、装飾のケイティ・スペンサーは、「この作品は、カメラワークから衣装、デザイン、演出、演技に至るまで、すべてに一体感がある」と驚きを見せている。プロデューサーのエリック・フェルナーも、「すべての部門の情熱と創造性を感じた。どのシーンにも愛があふれている。この映画を一緒に作ってくれたメンバー全員、いくら称えても足りないくらいだよ」とスタッフを称賛した。

■公開情報
『シラノ』
2月25日(金)全国公開
監督:ジョー・ライト
脚本:エリカ・シュミット
出演:ピーター・ディンクレイジ、ヘイリー・ベネット、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ベン・メンデルソーン
製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、ガイ・ヒーリー
原作:エドモン・ロスタン
製作総指揮:エリカ・シュミット、サラ=ジェーン・ロビンソン、シーラズ・シャア、ルーカス・ウェブ、マット・バーニンガー、カーリン・ベッセル、アーロン・デスナー
音楽:ブライス・デスナー&アーロン・デスナー
配給:東宝東和
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公式サイト:cyrano-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/universal_eiga

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