萩原みのり主演のホラー映画『N号棟』GW公開決定 実際に起きた幽霊団地事件が基に
萩原みのり主演映画『N号棟』が、ゴールデンウィークに公開されることが決定した。
本作は、実際に岐阜県富加町で起きた幽霊団地事件を基にした“考察型恐怖体験ホラー”。萩原が死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生の史織役で主演を務めるほか、山谷花純、倉悠貴、国内外、筒井真理子が脇を固める。『リトル・サブカル・ウォーズ 〜ヴィレヴァン!の逆襲〜』の監督で、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)の作品で数多くの演出およびプロデュース手がけてきた後藤庸介がメガホンを取る。
死恐怖症を抱える大学生の史織は、元カレが卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに同行するが、そこはかつて心霊現象で話題になった廃団地だった。そんな廃団地に住む不可思議な住民らは死者の霊魂の存在を信じ、共生していた。興味本位でロケハンに訪れた一行は気味悪がり、早く団地をあとにしようと史織に持ちかける。しかし死への恐怖と闘いながらも、その側面を覗くことによって得られる生の刺激に抗えない史織は、同行した元カレと友人を巻き込みながら、廃団地に隠された謎を追っていく。
夜中に誰もいない部屋から音が聞こえてくる、ドアが勝手に開閉を繰り返す、テレビのチャンネルが勝手に変わるなど数多の怪奇現象が報告されたことで、警察やマスコミ、霊能者までが団地に押し寄せ、大パニックとなった岐阜県富加町の幽霊団地事件。すると住人の生活は、「怪奇現象」よりも取材陣や野次馬によって脅かされるように。「建て付けの問題など、欠陥住宅であることが原因だった」としてある日突然事態は収束するが、その噂を流したのは、他でもない住人たちだった。
出演が決定した萩原は「死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした。『N号棟』というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした」と撮影を振り返り、後藤監督は「ご本人も『記憶がない』と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした。その顔は、今まで全く見たことのない、恐ろしいものでした」とコメントを寄せている。
コメント
萩原みのり(史織役)
死恐怖症を抱えた女子大生・史織を演じさせていただきました。死を間近に感じることで生をより実感する。死と向き合うということは、生きると向き合うことでした。『N号棟』というタイトルを聞くだけで何だか笑えてきてしまうほど本当に大変な現場でしたが、私自身も生きているのか死んでいるのか、カメラが回っているのか回っていないのか分からなくなってしまったくらい、このN号棟という小さな世界はとにかく異常で、誰もが敵で、でも誰もが味方でした。あの時見た筒井さんの優しくて温かい、なのにとても恐ろしい顔が今も頭に焼き付いています。
後藤庸介(監督・脚本)
かつて某団地で実際に起きた事件の真相を、僕なりに解釈して映像化した作品です。窓が突然開き、テレビが勝手について、天井や壁から激しい音が鳴る…...団地中で続発する不可解なラップ現象を起こしたのは、一体「誰」なのか? ご本人も「記憶がない」と語る、クライマックスにおける萩原みのりさんの演技は、もはやドキュメンタリーでした。その顔は、今まで全く見たことのない、恐ろしいものでした。
■公開情報
『N号棟』
ゴールデンウィーク、全国ロードショー
監督・脚本:後藤庸介
出演:萩原みのり、山谷花純、倉悠貴、筒井真理子
プロデューサー:菅谷英一
制作会社:MinyMixCrieat部
配給:SDP
2021年/103分/カラー/シネスコ/5.1ch
(c)「N号棟」製作委員会