ウィレム・デフォーは今回も顔面演技全開! 『スパイダーマンNWH』は青春映画の快作
同窓会映画という話の性質上「過去作を観ていないと話が理解しづらい」という弱点はあるが、それを補うほど、本作は青春スーパーヒーロー映画としてパワーがある。人生のある時点で「自分はこうやって生きよう」と決めたことのある人、その過程で何かを諦めたことのある人にとって、本作は青春映画として楽しめるはずだ。過去作を観ていないからと敬遠するのは、もったいないとすら思う。『スパイダーマン』映画のファンはもちろん、ド派手なアクションを観たい人、ホロ苦い青春模様を観たい人に、広くオススメしたい。
ちなみに話は逸れるのだが……今回もウィレム・デフォーの爆裂顔面演技が全開だったことを付け足しておきたい。近年だとホラー映画『ライトハウス』(2019年)でも全開だったが、今回も全開だ。完全に共演者を圧倒しており、『処刑人』(1999年)などでデフォーを知った人にとってはたまらない。66歳、驚異の表情筋である。
■公開情報
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
全国公開中
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ、ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックス
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原題:Spider-Man: No Way Home
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