『スパイダーマンNWH』年越しも圧倒的 一方、『 マトリックス』は配信戦略が裏目に?

 興収ランキングとしては、『ウエスト・サイド・ストーリー』が前週と同じく第6位(前週比−26.2%)にとどまったほか、『ゴーストバスターズ/アフターライフ』が前週の第11位から大幅にランクアップして第7位に再浮上。『ミラベルと魔法だらけの家』はディズニープラスでの配信が始まっているにもかかわらず第10位に残った。

 なお調査によると、2021年の北米興収の累計額は約45億5000万ドルで、2020年の22億8000万ドルの約2倍となった。ただし、2019年の114億ドルに比べると4割程度であり、コロナ禍からの回復は道半ばであることがわかる。しかし各社が配信戦略を採っている現状においては、以前の劇場興行が帰ってくるかどうかも未知数ではあるだろう。ちなみに専門家の間では、2022年の北米興収は累計9億ドルを超えるという予測もある。さて、今年はどんな1年間となるのだろう?

 北米映画興行ランキング(2021年12月31日~2022年1月2日)

1.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
5270万ドル/4206館/累計6億989万ドル/3週/ソニー

2.『SING/シング:ネクストステージ』
1960万ドル/3892館/累計8968万ドル/2週/ユニバーサル

3.『キングスマン:ファースト・エージェント』
450万ドル/3180館/累計1951万ドル/2週/20世紀スタジオ

4.『American Underdog(原題)』
407万ドル/2813館/累計1500万ドル/2週/ライオンズゲート

5.『マトリックス レザレクションズ』
382万ドル/3552館/累計3090万ドル/2週/ワーナー

6.『ウエスト・サイド・ストーリー』
210万ドル/2810館/累計2956万ドル/4週/20世紀スタジオ

7.『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
143万ドル/1645館/累計1億2339万ドル/7週/ソニー

8.『Licorice Pizza(原題)』
124万ドル/786館/累計633万ドル/6週/UAR

9.『A Journal for Jordan(原題)』
117万ドル/2500館/累計474万ドル/2週/ソニー

10.『ミラベルと魔法だらけの家』
105万ドル/2800館/累計9131万ドル/6週/ディズニー

(※本記事の興行収入データは1月3日未明時点の速報値であり、最終確定の数値とはやや
誤差が生じる可能性があります)

参照記事

Domestic 2021 Weekend 53|BOX OFIICE Mojo
‘Spider-Man: No Way Home’ Now 10th-Highest At US Box Office With $610M; 2021 B.O. Ends With $4.55B, +100% From 2020 – Sunday AM Update|DEADLINE
‘Spider-Man: No Way Home’ Swings To $1.37B Global, Now 12th Biggest Film Ever WW – International Box Office|DEADLINE

■公開情報
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
1月7日(金)全国ロードショー
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ、ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックス
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
原題:Spider-Man: No Way Home
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