村雨辰剛、『カムカム』の現場を語る 「『みんなで筋肉体操』とは雰囲気が全然違います」

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』。本作に出演中の村雨辰剛よりコメントが寄せられた。

 本作は、昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の3世代親子を描く物語。京都・岡山・大阪を舞台に、時代を超えた愛すべきヒロインたちの日常に寄り添っていく。

 村雨が演じるのは、進駐軍の将校ロバート・ローズウッド。日本で英語が通じず困っているところを、安子(上白石萌音)に助けられる。ラジオ英語講座で英語を学んだ安子にとって、ロバートとの出会いが大きな転機となる。

 村雨は朝ドラへの出演は本作が初となると同時に、本格的な演技経験も初めて。出演が決まった際は信じられなかったようで、「僕は演技経験自体が少なくて、決まると思っていなかったので驚きました。メディアに出させていただくときは新しい挑戦ができることが面白いと思っているので、演技させてもらえるというのがすごくうれしかったです。もし出身地のスウェーデンでもNHKが見られるなら、家族も喜ぶでしょうね。今までは『日本で何をやっているの?』と聞かれると、庭師というのは説明できても『みんなで筋肉体操』はかなり説明が難しかったので(笑)。ドラマに出ましたって言うと、あ、演技なんだと伝わりやすいと思います。やっとそれが言えます」と胸の内を明かした。

 また、自身とロバート、そして安子にも「共通点がある」と村雨は続ける。

「ロバートは明るくてしっかりしている人だなという印象です。ちょっと真面目なところが僕自身と似てるかな(笑)。僕はスウェーデンに居た頃、周りに日本語が全くない環境の中で日本語を覚えようと勉強していたので、安子さんやストーリーとの共通点も感じています。 僕はスウェーデン出身で、ふだん使う英語がイギリス英語でもアメリカ英語でもどっちでもないので、なるべくアメリカ人になりきるように努力しました。アメリカ人の友だちと会話して、ちょっとその英語が移るようにとか、間違いを注意してもらったりとか、できるだけのことはしたつもりです」

 また、ヒロインの安子を演じる上白石萌音に現場では助けられたそうで、「撮影初日に長めのセリフがいっぱいあるようなシーンが続いたので、さすがに緊張しました。安子役の上白石萌音さんが、僕が何にも分からなくてすごく迷惑をかけている分をフォローしてくださってとても助かりました。年齢は僕よりだいぶ下ですけど、すごくしっかりしていて大人な方だなと思います。プロフェッショナルで、ものすごくすてきです。同じNHKの番組でも、『みんなで筋肉体操』とは雰囲気が全然違います。隣に武田真治さんがいないから(笑)。武田さんもしくは谷本さんがいれば、安心だし、緊張感もほぐれたんですけどね」と冗談交じりに語った。

 最後に視聴者に向けて、「すごく国際的な新しい要素がたくさんある作品なので、ロバートと安子さんの関係性の今後をぜひみなさんに観ていただけたらなと思いますね。今から 70年以上も前の日本でも、実際にこんなに国際的だったとは僕も知りませんでしたし、非常に興味深いです。ロバートや安子の生き方は、本当に当時の最先端だったでしょうね。すごく昔の話であっても、これからグローバリズムが進んでいく中でためになる話や、現代と通 じ合うような話も多いかなと思います。安子さんとロバートの展開がどうなるのか、放送をぜひぜひ楽しみにしていてください」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:上白石萌音、深津絵里、川栄李奈ほか
脚本:藤本有紀
制作統括:堀之内礼二郎、櫻井賢
音楽:金子隆博
主題歌:AI「アルデバラン」
プロデューサー:葛西勇也・橋本果奈
演出:安達もじり、橋爪紳一朗、松岡一史、深川貴志、松岡一史、二見大輔、泉並敬眞ほか 
写真提供=NHK

関連記事