『鬼滅の刃』無限列車編、猗窩座と煉獄が激闘 声優・石田彰の配役も成功に
石田といえば、『スレイヤーズ』のゼロスや『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲル、『戦国BASARA』の竹中半兵衛など、中性的でミステリアスな雰囲気を持ったキャラクターを演じることが多い声優。その中でも『銀魂』桂小太郎や『ぼくらの』のコエムシなど異色なキャラクターもたくさん演じているほか、さらにゲーム『チェインクロニクル』では46ものキャラクターを一人で演じたこともあり、声優界において“生ける伝説”となっている人物だ。
そんな石田の急な登場に、ファンは大興奮。公開後に発表され、数日間ずっとTwitterのトレンドに入り続けるなどまた新たな伝説を残した。
また、石田が猗窩座にキャスティングされた「意外性」も話題となった1つの要素だと筆者は感じる。上述した通り、中性的でミステリアスな役の印象が強い石田の声は、高めの中に妖艶さが潜んでいる。猗窩座の好戦的な性格や筋肉質な体型からは、石田の声はあまり想像できず、本人もインタビューで「普段は魘夢のような役を演じることが多いので、それとは違うタイプの役をやることに対しての挑戦」と語っている(引用:石田彰:「鬼滅の刃」猗窩座役 “狂気”を表現 アフレコは「必死」「ビクビク」も - MANTANWEB(まんたんウェブ))。
しかし、いざ劇場版を観てみると「石田さんの声だ」ではなく「猗窩座だ」という抜群の存在感が。「悪」に全振りせず、無邪気で純粋な狂気をはらんでいる猗窩座がそこにいたのだ。さまざまな役を演じて、一声に複雑な感情も無垢な思いも乗せられる石田だからこそ、猗窩座だったのだと思わされた。
恐らく、石田が猗窩座にキャスティングされた大きな理由がもう1つあり、それは猗窩座の“過去”に関わってくるのだが……原作を知っている方もまだ読んでいない方も、それは今後アニメ化された時の楽しみに取っておきましょう。
猗窩座は強い相手を求め、煉獄さんに人間の弱さを説き「鬼にならないか」と勧誘。それを断った煉獄さんに襲い掛かり、炭治郎が目で追えないほどのスピードで2人の激闘が始まる。
何度吹き飛ばされ、殴られ、傷つけられても刃を止めない煉獄さん。炎の呼吸 参ノ型・気炎万象、肆ノ型 盛炎のうねり、伍ノ型 炎虎を連続で繰り出し、決着が着いたかに思われたが、決死の攻撃で付けた傷も猗窩座は鬼の治癒力を使い、すぐに無傷な状態へと戻ってしまうのだった……。
いよいよ次回は最終回。煉獄さんと猗窩座の戦いの結末をぜひ見届けていただきたい。
※煉獄杏寿郎の「煉」は「火」に「東」が正式表記。
■放送情報
TVアニメ『鬼滅の刃』無限列車編
フジテレビ系にて、毎週日曜23:15~23:45放送
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、日野聡、平川大輔、石田彰
オープニングテーマ: LiSA 「明け星(あけぼし)」
エンディングテーマ: LiSA 「白銀(しろがね)」
TVアニメ『鬼滅の刃』遊郭編
フジテレビ系にて、12月5日(日)スタート 毎週日曜23:15~23:45放送
※初回は1時間スペシャル
キャスト:花江夏樹、鬼頭明里、下野紘、松岡禎丞、小西克幸、沢城みゆき
オープニングテーマ: Aimer「残響散歌」
エンディングテーマ: Aimer「朝が来る」
原作:吾峠呼世晴(集英社ジャンプ コミックス刊)
監督:外崎春雄
キャラクターデザイン:松島晃
アニメーション制作:ufotable
(c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kimetsu