アニメ『進撃の巨人』は一体どうなる? 最終章放送前に押さえておきたいポイント

エレンは悪役になろうとしているのか?展開が読めない魅力

 巨人と人間の戦いを描いた作品だと思い込まされていたり、謎が解明されたかに思えて「実は……」と別の真相があったりと、先の読めない展開が魅力の『進撃の巨人』。「Season1」から「Season3」まで積み重ねてきた山とはまた別の山を築くという「The Final Season」の斬新なストーリーも私たちを夢中にさせる要因だ。

 これまで真っ直ぐな気持ちを持ち続けていたエレンがヒール的に描かれているのも印象的。マーレにて巨人化する前、エレンはライナーを呼び出して話をしているのだが、そこで繰り広げられた会話に「世界を救うためだったら仕方ないよな」とある。マーレの脅威となるパラディ島の人間は“悪”であると同時に、パラディ島の人にとってマーレから送り込まれた巨人たちも“悪”だった。この潜入はおそらく「マーレにやられたことをやり返す」ことが目的だったのでは? 「The Final Season」でのエレンの振る舞いは、そう思わざるを得ない。

 その一方で、ライナーが主人公のように描かれる描写が多数。「The Final Season」Part1でのラストシーンで、エレンによって囚われたマーレ兵を救いに来た構図は、まさにヒーローだ。原作者の諌山先生もライナーのことを「もう一人の主人公」と表している。

 エレンの真の目的は一体何なのか? 本当の“悪”はどちらなのか? 果たしてこの戦いの結末に“正解”はあるのか? 諌山先生は何を伝えたかったのか? Part2はどこまでアニメ化されるのかわからないが、きっと再び私たちにさらなる謎と衝撃を与えてくれるだろう。

■放送情報
TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season 第76話「断罪」
NHK総合にて、2022年1月9日(日)24:05〜放送
※放送日時は変更になる場合あり
キャスト:梶裕貴(エレン・イェーガー)、石川由依(ミカサ・アッカーマン)、井上麻里奈(アルミン・アルレルト)、下野紘(コニー・スプリンガー)、小林ゆう(サシャ・ブラウス)、三上枝織(ヒストリア・レイス)、谷山紀章(ジャン・キルシュタイン)、細谷佳正(ライナー・ブラウン)、朴ロ美(ハンジ・ゾエ)神谷浩史(リヴァイ)、子安武人(ジーク)、花江夏樹(ファルコ・グライス)、佐倉綾音(ガビ・ブラウン)、沼倉愛美(ピーク)、増田俊樹(ポルコ・ガリアード)、村瀬歩(ウド)、川島悠美(ゾフィア)、松風雅也(コルト・グライス)、
原作:諫山創(『別冊少年マガジン』連載/講談社)
監督:林祐一郎
シリーズ構成:瀬古浩司
キャラクターデザイン:岸友洋
総作画監督:新沼大祐
演出チーフ:宍戸淳
エフェクト作画監督:酒井智史、古俣太一
色彩設計:末永絢子
美術監督:小倉一男
画面設計:淡輪雄介
3DCG監督:上薗隆浩
撮影監督:浅川茂輝
編集:吉武将人
音響監督:三間雅文
音楽:澤野弘之/KOHTA YAMAMOTO
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
音響制作:テクノサウンド
アニメーションプロデューサー:松永理人
制作:MAPPA
(c)諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
公式サイト:https://shingeki.tv/final/
公式Twitter:@anime_shingeki

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