『海街チャチャチャ』ホン班長役で話題　キム・ソンホの沼にハマる出演作6選

『君のせいで何もできない！』（2018年）

　長年の友達だった男女が、お酒の勢いで一夜を共にしてしまい、ギクシャクしながらも惹かれて合っていく様子を描いた物語。1話12分×全10話の短編ドラマとなっており、一気見したくなるような作品だ。

　キム・ソンホは、主演の涙もろい画家キム・レワンを演じる。一夜の出来事からスランプに陥り、絵を描くことができなくなってしまった彼の元に、もう一度彼女が現われるところから物語は始まる。素直になれない友人に振り回されながらも、ご飯を作ったり相手を気遣ったりと終始面倒見の良いレワンに癒される。さらにキム・ソンホの魅力をたっぷりと堪能できるキュンキュンシーンが含まれており、彼の沼に浸りたい時にオススメしたい。

『トゥー・カップス〜ただいま恋が憑依中!?〜』（2017年）

　大切な先輩を殺された事件の犯人を追う刑事（チョ・ジョンソク）が、昏睡状態に陥ってしまった詐欺師（キム・ソンホ）とバディを組んで事件解決をしていく物語。因縁のある二人が、時に身体に乗り移り、憑依しながら二人三脚で真相に迫っていくのが面白い。詐欺師は刑事にしか見えない設定となっており、ある法則で刑事の身体に憑依すると瞬時にキャラ変するのも見どころの一つ。一人二役を演じる刑事（チョ・ジョンソク）が、真面目な刑事にも陽気な詐欺師にも見えるのも流石である。また、サブストーリーとして描かれる記者（イ・ヘリ）を巡る三角関係も見逃せない。

　キム・ソンホは、詐欺前科5犯のコン・スチャンを演じる。ある出来事に巻き込まれ、刑事と川へ飛び込んだことがきっかけで意識不明となってしまう。物語の鍵を握るような存在で、49日以内に事件を解決できなければ死に至ってしまう残酷な運命を背負う。自由奔放なキャラクターにも見えるが、頭の回転が早く、面倒見の良い心優しい役柄で、2017年MBC演技大賞では本作品で優秀演技賞と新人俳優賞に輝いた。

『キム課長とソ理事』（2017年）

　お調子者で数学の天才（ナム・グンミン）が、会社のお金を着服しようと大企業の経理課長になり、悪巧みをするコメディ×ヒューマンドラマ。入社してみたら自分よりもっと悪い敵がいた！というような作品で、悪には悪で立ち向かっていくのが見どころの一つ。癖の強い経理部の社員たちが次第に団結し、チーム一丸となって闘っていくのも面白く、脚本家は『ヴィンチェンツォ』と同じパク・ジェボムとなる。

　本作品は、数々の舞台で活躍してきたキム・ソンホのドラマデビュー作。ドラマの中では、哲学科を卒業後、就職先が見つからずに2年かけて会計の資格を取り、経理部に入社した下っ端ソン・サンテ役として出演。真っ先に課長（ナム・グンミン）と親しくなり、信頼し支える後輩だ。彼の純粋でマイペースなキャラクターが場を温め、和ませてくれる。さらにサブストーリーとして描かれる恋に落ちたサンテも必見だ。

　キム・ソンホが笑うとその眩しい笑顔に自然と口元が緩み、ポロポロ泣くと全力で守ってあげたくなる。悲しみを背負いながらもそれをあまり見せず、面倒見の良さと抜群の包容力で包み込んでくれるキャラクターを演じてきた彼の活躍が、今後も楽しみで仕方ない。

■配信情報
Netflixオリジナルシリーズ『海街チャチャチャ』
Netflixにて独占配信中、毎週土曜・日曜に新着エピソード配信
脚本：シン・ハウン
演出：ユ・ジェウォン
出演者：シン・ミナ、キム・ソンホ
写真はtvN公式サイトより