藤原季節、蒔田彩珠、前田敦子らに漂う不安 『DIVOC-12』三島有紀子チームの予告編公開

 10月1日に公開される映画『DIVOC-12』。三島有紀子監督チーム4作分の予告編が公開された。

 本作は、12人の監督が描く12の物語からなる映画。藤井道人、上田慎一郎、三島の3名が、プロジェクトの中核となって映画制作を牽引していく。

 “共有”をテーマに掲げる三島監督チーム。三島監督作品『よろこびのうた Ode to Joy』の主演は富司純子と藤原季節、山嵜晋平監督作品『YEN』の主演は蒔田彩珠、共演に中村守里、齋藤栄美監督作品『海にそらごと』の主演は中村ゆりと高田万作、加藤拓人監督作品『睡眠倶楽部のすすめ』の主演は前田敦子が務める。

『DIVOC-12』三島有紀子監督予告映像

 公開された映像は、三島監督の『よろこびのうた Ode to Joy』から始まる。歩(藤原季節)から「いい仕事あんですけど、一緒にやりませんか?」と東北弁で優しく声をかけられる冬海(富司純子)。ベートーヴェンの交響曲第9番「喜びの歌」が高らかと響き渡る中で、2人の人生への不安、そしてよろこびを予感させる映像となっている。

 続けて、山嵜監督作品『YEN』。ポラロイドで写真を撮って遊ぶ高校生の夏希(蒔田彩珠)と冬美(中村守里)。「あの子たちほんっとうざい! ー300万円!」と嫌いな人には低額をつけて仲良く笑い合う二人だったが、ある日、冬美から「帰って」という言葉が。女子高生のきらきらした若さと不安定さが感じられる。

 齋藤監督作品の『海にそらごと』は、「恥ずかしくないの? 家族捨てて、こんな生活して」と生まれてから一度も会ったことのない母親の真実(中村ゆり)に会いにいったが、その生活ぶりに戸惑いを隠せない海斗(高田万作)。「なんで嘘ついたの?」という海斗のセリフから、二人の関係に秘密があることが感じられる予告となっている。

 最後に加藤監督作品『睡眠倶楽部のすすめ』は、「何かを忘れたまま私はここで暮らしている」と透子(前田敦子)が語り始める。透子は、様々なストレスによって眠ることができなくなった人々が暮らす、“睡眠倶楽部”で生活している。透子が忘れてしまった大切な何かとは?

 また、各作品の場面カットも公開され、どこか不安げな表情の歩と冬海の姿や、ポラロイドを川に流す夏希と冬美のカット、どこかぎこちない海斗に愛おしそうに寄り添う真実の姿や、広い部屋の中でどこかを見上げる透子のカットなど、それぞれの不安や寂しさもありながらどこか温もりも感じられるカットが公開された。

 三島監督は、“共有”というテーマについて「2020年から、世界中がこんなに同じことに苦しんだり、悲しんだり、少し喜んだり……同じ問題と気持ちを共有したことってないのではないか、と思いました。ある種、救いがないように思えるこの時期を共有したその先に、私たちは何を共有できるのか、できないのか、共有していきたいのか。ということをあらためて、俳優やスタッフを始めチームの監督達といろいろ話しながら作れたらいいな、と思ったことがテーマにした理由の1つです。チームでは作る時間を共有し、みなさまには作品を観る時間を共有していただければ幸いです。きっと、みなさまそれぞれに、“共有”が見つかると願っています」と語っている。

■公開情報
『DIVOC-12』
10月1日(金)公開
キャスト:横浜流星、松本穂香、小関裕太、富司純子、藤原季節、石橋静河、小野翔平、窪塚洋介、安藤ニコ、おーちゃん、清野菜名、高橋文哉、蒔田彩珠、中村守里、中村ゆり、高田万作、笠松将、小川紗良、横田真悠、前田敦子
監督:藤井道人、上田慎一郎、三島有紀子、志自岐希生、林田浩川、ふくだみゆき 中元雄、山嵜晋平、齋藤栄美、廣賢一郎、エバンズ未夜子、加藤拓人
主題歌:yama「希望論」(MASTERSIX FOUNDATION)
製作・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 
(c)2021 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.
公式サイト:https://www.divoc-12.jp
公式Twitter:@divoc_12
公式Instagram:@divoc_12

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