観るとゲームのモブキャラに頭が下がる? 『フリー・ガイ』にはサプライズ満載

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、最近『ストリートファイター』にハマっていた大和田が『フリー・ガイ 』をプッシュします。

『フリー・ガイ』

 ゲームの中のモブキャラが主人公の本作では、始まりから、これまで気づかなかった視点でゲームの世界を堪能することができる。主人公のガイ(ライアン・レイノルズ)は銀行窓口に務める独身男性キャラ。毎日同じ服を着て、同じニュースが報道されているテレビを見て、朝食を食べ、同じカフェで同じコーヒーを飲み、決め台詞を言う。そして友人とともに出社し、プレイヤーである銀行強盗に襲われる、そんな毎日の繰り返し。

 確かに自分がプレイヤーとして遊んでいたポケモンのゲームでは、いつ、〇〇タウンの△△番道路を通っても、同じ場所にむしとりしょうねんやたんぱんこぞうが立っていて、話しかけると毎度決まったセリフで勝負を仕掛けてきた。彼らはたくさんのプレイヤーから毎日、同じように戦いを挑まれては、翌日も同じところに立ち、プレイヤーを迎え入れてくれていたのだ。今考えると頭が下がってしょうがない。

 ガイたちが存在するのは「フリー・シティ」というルール無用のオンライン・アクション・ゲーム。そこでは、銀行強盗をするなどの悪事を働くミッションをクリアすることでレベルアップに繋がる仕組みだ。ガイはある日、モロトフ・ガール(ジョディ・カマー)という女性キャラとの出会いで、自身の中に変化が現れる。銀行強盗が来るたびに体を伏せていたガイが強盗に立ち向かい、プレイヤーの証であるサングラスを奪い取る。するとそこには、プレイヤーにしか見えない様々なオプションや武器が隠された世界が広がっていた。

 ガイは悪事を働くのではなく、プレイヤーたちの拳銃を奪うことでレベルを上げていく。ガイの変化をみて、設定上コーヒーしか淹れることができなかったカフェ定員はカプチーノに挑戦できるようになるなど、周りのモブキャラたちの行動にも変化が訪れていく。しかし、実際にゲームで、例えばポケモンの中でたんぱんこぞうが突然、長ズボンを履いて登場したりするなんてことはなかったはずだ。一体、何が起きているのか。

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