三浦誠己、小野莉奈、仁村紗和らが大河ドラマ初出演 『青天を衝け』第7弾キャスト発表

 吉沢亮が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』の第7弾キャストが発表された。

 本作は、新一万円札の顔としても注目される渋沢栄一(吉沢亮)を主人公とした、大河ドラマ第60作目。幕末から明治へと、時代の大渦に翻弄され挫折を繰り返しながらも、青天を衝くかのように高い志を持って未来を切り開いた渋沢の姿を描く。

 パリから帰国した栄一(吉沢亮)は、静岡で隠棲する慶喜(草なぎ剛)と再会し、そばで支えることを決意。パリで学んだ、民間の資本を集める「合本」の仕組みを試すため、「商法会所」を設立する。しかし突然、明治新政府から仕官を命じられて東京へ。まだ武士の時代を引きずる政府の中で、「改正掛」を立ち上げて改革を推し進め、銀行の設立にも奮闘する。そして3年半後、ある決意を胸に辞表を提出。栄一が飛び込んだのは、一筋縄ではいかない商人たちがうごめく世界だった。

 新たに発表されたキャストは13名。栄一が出会う実業家たちとして、神出鬼没で食えない商人・三井組番頭の三野村利左衛門をイッセー尾形、栄一と共に東京風帆船会社を立ち上げる益田孝を安井順平、栄一が設立した第一国立銀行の株主として三井組と共に名を連ねる小野善右衛門を小倉久寛、三菱商会創立者・岩崎弥太郎を中村芝翫が演じる。

 明治政府の新たな登場人物として、「維新の十傑」の一人・江藤新平を増田修一朗、「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密を三浦誠己、富岡製糸場の主任となり栄一や尾高惇忠(田辺誠一)と共に働くこととなる玉乃世履を高木渉、栄一の妻・千代(橋本愛)とも交流を深める大隈重信(大倉孝二)の妻・大隈綾子を朝倉あきが演じる。

 そのほか、成長した栄一の娘・渋沢うたを小野莉奈、惇忠の娘・尾高ゆうを畑芽育、大阪の女中・大内くにを仁村紗和、駿府藩中老・大久保一翁を木場勝己、茶問屋・萩原四郎兵衛を田中要次が演じる。

 なお、安井、三浦、小野、畑、仁村、木場は、本作が大河ドラマ初出演となる。

第7弾キャスト コメント

イッセー尾形(三野村利左衛門役)

いよいよ時代は明治に入って渋沢栄一は官と民の間で悪戦苦闘です。そんな中で出会う三井の番頭、三野村利左衛門を演じます。
江戸時代では下っぱでしたが、急にニョッキリ出てきた商人を楽しく表現したいものです。
さて、この人は当時どんな理想を持っていたのでしょう? 決して若くはありません。
もう十年維新が早ければとかなわぬ夢も見たかもしれません。そんなもやもやを渋沢にぶつけるか? 是非ご覧ください。

安井順平(益田孝役)※大河ドラマ初出演

草創期の近代日本を動かし、三井財閥を支えた実業家。益田 孝を演じさせていただくことになりました安井順平です。実業家としての実力はさることながら、茶人としても高名で「千利休以来の大茶人」と称されていたほどの人です。自分の中に持っているものを役に落とし込もうと考えましたが、今のところ共通点は「お茶が好き」くらいしかありません。錚々たるキャストの方々にご迷惑をおかけしないよう精いっぱいやらせていただきます。

小倉久寛(小野善右衛門役)

幕末から明治にかけて、日本が大きく変わった時代。
政治、経済、文化いろいろなことがめまぐるしく変わったのだと思います。
髷を落とし、着物から洋服を着始めた時代に、豪商小野組番頭の小野善右衛門さんという人は髷に着物だったそうです。こういう変わらない方っていらっしゃいますよね。でもこういう方というのは純粋で一途なのだと思います。この度小野善右衛門さんを演じさせていただきます。純粋で一途になるといいのですが。

中村芝翫(岩崎弥太郎役)

久しぶりの大河ドラマ出演、大変嬉しくまた新たなる挑戦と思っております。
これまで時代を動かした戦国武将は数多く演じてきましたが、今、私たちが生きるこの世の中を創り上げた人物を演じるのは初めてです。
楽しみと不安がありますが、思いっきり時代を動かす気迫で挑みます。
お互いに日本を大きくしていきたいという思いを持っていながら、違う道を進んでいく栄一と弥太郎の2人の関係性にも注目してください。

増田修一朗(江藤新平役) 

この度、江藤新平を演じる、増田修一朗です。『西郷どん』に続いて3度目の大河ドラマに出演させていただきます。
再びこの大河ドラマの現場に参加できることを非常に嬉しく、興奮しております。今から演じるのが楽しみでなりません。
「維新の十傑」の一人として明治政府の骨組みを作り上げ、日本の司法制度の成立に深く関わった、新平を力強く演じたいと思います!

三浦誠己(前島密役)※大河ドラマ初出演

今回、大河ドラマ初出演にあたり大変光栄に思っております。
激動の時代に知恵を絞り国家のために生きた「郵便の父、前島 密」という偉大なる先人を楽しみながらも全身全霊で体現したいと思います。
「縁の下の力持ちになることを厭うな。人のために良かれと願う心を常に持てよ。」
彼が遺したこの言葉を胸に。

高木渉(玉乃世履役)

明治憲法下でのちに初代大審院長になる玉乃世履を演じます高木 渉です。廃藩置県の提言や度量衡の統一、郵便や鉄道、戸籍法や地租改正などなど、たった2年足らずで解散に追い込まれながらも、近代国家に生まれ変わる日本にとって大きな役割を担っていた改正掛。新政府と旧幕臣の人たちによって編成されていただけにいろいろな思いが交錯し、それは「おかしろい」ことになっていたのではないでしょうか。その改正掛の一人として僕も熱く演じたいと思っております。どんな撮影になるのか今からとても楽しみです。

朝倉あき(大隈綾子役)

素晴らしいスタッフとキャストの皆さんと共に、今に繋がる新しい時代が作られる過程を追体験できることに、興奮を隠し切れません。綾子は夫の大隈重信をよく支えた人として知られていますが、きっと旦那様に負けず熱い心を持ち、自ら考え動く人だったのではないかと想像しています。私も、己が出来ることを常に考えながらわくわくと現場に立ちたいと思います。どうぞ宜しくお願いいたします。

小野莉奈(渋沢うた役)※大河ドラマ初出演

先日、衣装合わせの際に少しだけリハーサルを見させていただいたのですが、『青天を衝け』に携わる方々の熱量を実際に肌で感じて、改めて、この作品の一員として参加できる事の幸せを噛み締めました。
母からの深い愛情、教え、偉大な父との関係性、渋沢家の家族模様はどんなものだったのか。渋沢うたさんを通して皆さまに伝えていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

畑芽育(尾高ゆう役)※大河ドラマ初出演

“大河ドラマ”という私にとって初めての大舞台で、尾高ゆうという実在した人物を演じられるということが、どれだけ光栄で貴重で喜ばしいことなのかと何度も何度も噛み締めました。惇忠の長女としての彼女の決意や富岡製糸場に関わる人物としての葛藤や熱い想いを何度も台本を読みながら自分に取り込んでいきました。明治時代になり、どのように物語が動いていくのか、私自身も楽しみにしています。

仁村紗和(大内くに役)※大河ドラマ初出演

大河ドラマの出演本当に嬉しく、光栄です。
放送されていた『青天を衝け』を見ていたので、この中に自分が参加するのだと思うと胸が熱くなりました。
私の役どころは現代の感覚では想像しづらい状況ではあると思いますが、きっと人柄も良く面倒見の良い明るい女性だったのだろうな〜と思いました。
この時代の女性の強さや柔軟さ、生き方を意識して演じきれたらいいなと思っています。
私自身、実在していた方を演じるのは初めてで身が引き締まる思いです。
心込めてやらせていただきたいと思っています。

木場勝己(大久保一翁役)※大河ドラマ初出演

大河ドラマは初出演です。今回いただいた役が大久保一扇、後に東京府知事に就任した旧幕臣ということですが、何と私、かつて渋沢栄一役を演っておりました。1988年さいたま博覧会の渋沢栄一館で上映された『未来への挑戦~渋沢栄一物語』という展示映画です。今年72歳になりますが、一翁さんの没年齢も72歳。大久保一翁も渋沢栄一も、『青天を衝け』は、縁を繋いでくれました。

田中要次(萩原四郎兵衛役)

別な作品の撮影現場で共演の方が本作にも出演中であることを耳にして「そう云えば暫く大河に出てないなぁ〜」とボヤいていた矢先に出演のオファーが舞い込んできました。『おんな城主 直虎』から4年振り、まるでオリンピックへの出場権を得たような喜びです。駿府藩勘定所に集まる商人、茶問屋 萩原四郎兵衛を演じながら、渋沢様から「コンパニー」やら「合本」やら、聴き慣れない言葉を覚えさせていただきました。身分制度がなくなったばかりの明治初期、江戸から流れてきた幕臣らと混在していた時代の様をお楽しみください。

■放送情報
大河ドラマ『青天を衝け』
NHK総合にて、2021年放送
出演:吉沢亮、小林薫、和久井映見、村川絵梨、藤野涼子、高良健吾、成海璃子、田辺誠一、満島真之介、岡田健史、橋本愛、平泉成、朝加真由美、竹中直人、渡辺いっけい、津田寛治、草なぎ剛、堤真一、木村佳乃、平田満、玉木宏ほか
作:大森美香
制作統括:菓子浩、福岡利武
演出:黒崎博、村橋直樹、渡辺哲也、田中健二
音楽:佐藤直紀
プロデューサー:板垣麻衣子
広報プロデューサー:藤原敬久
写真提供=NHK

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