杉山すぴ豊のアメコミWeekly速報
タイカ・ワイティティ、マーベル&DCで存在感 監督・俳優として活躍する稀有なキャリア
こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!
8月13日、ファン待望のジェームズ・ガン監督『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』とライアン・レイノルズ出演の『フリー・ガイ』が公開されます。どちらもアメコミ映画好きには見逃せない作品なのですが、この2作にある俳優が出演しています。タイカ・ワイティティです。監督として有名ですが俳優としてもキャリアがあります。
前者ではネズミを使う女性ヴィラン、ラットキャッチャー2の父親(初代ラットキャッチャー)、後者ではライアン・レイノルズが存在するゲーム世界に関わる重要人物として登場。このキャスティングは、彼の持つ“縁”を感じさせます。まずタイカ・ワイティティはMCUの『マイティ・ソー バトルロイヤル』を手がけファンの心をわしづかみにしました。そして次の『Thor: Love and Thunder(原題)』はジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3弾とリンクすると言われています(MCUの中でソーとガーディアンズは近い関係にある)。
諸般の事情でガン監督が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』3作目から降板すると言われた時にタイカ・ワイティティが引き継ぐのでは? と言われたことがあります。MCUを通じて2人は意気投合したのかもしれませんね。そしてライアン・レイノルズですが、実は彼が出演したDC映画『グリーン・ランタン』にもタイカ・ワイティティは出演、しかも主人公の親友役です。さらに『デッドプール2』でラッセル役を演じていたジュリアン・デニソン(最近では『ゴジラvsコング』に出てましたね)はタイカ・ワイティティ監督の『Hunt for the Wilderpeople(原題)』に出演しています。ライアン・レイノルズとも親交が続いているのでしょう。『フリー・ガイ』のPR用にリリースされた動画では、ライアン・レイノルズがデッドプール、タイカ・ワイティティがコーグ(彼がMCUで演じるエイリアン戦士)として登場しますが、2人の仲の良さが伝わってきます。
監督としても俳優としても存在感を増すタイカ・ワイティティですが、その彼が実写版『フラッシュ・ゴードン』を撮る可能性が出てきました。『フラッシュ・ゴードン』は1934年、新聞連載のマンガから端を発する宇宙活劇。地球人のフラッシュが活躍します。1936年には連続活劇スタイルで映画化されました。ジョージ・ルーカスはこの『フラッシュ・ゴードン』の映画化を考えていましたが、権利関係の問題で断念。代わりに生まれたのが『スター・ウォーズ』と言われています。