『桜の塔』玉木宏の“完全敗北”で第1部が終了 椎名桔平の凄まじい悪役ぶりが話題に

 千堂が勇仁を自殺に追い込んだのは出世のため。汚れ仕事を申し出ることでその見返りに警視正への推薦を約束してもらっていた。それを聞き、漣は咄嗟に「そんなことで……」と口にするが、漣自身もまた出世のために警察としてはあるまじき行為でその手を汚していた。全て千堂にはお見通し。千堂は漣の胸ぐらを掴み、「よく見ろ! これが俺の本当の貌だ。お前の目にはどう映ってる? 化け物か? 悪魔か? だが、これは映し鏡だ。自分の出世のためなら他人の犠牲は厭わない。醜いお前の姿だ」と宣告する。漣が信じた道の先にあったのは、千堂と同じサッチョウの悪魔として生きる人生だったのだ。高笑いする千堂と涙を流し降参する漣。『桜の塔』第1部は漣の完全敗北で幕を下ろした。

 「悪魔に魂を売ってでも……それが俺の信じた道だ」ーー爽(広末涼子)にそう告げた漣は結婚を目前に控えた優愛の待つ家に帰り彼女を抱き寄せる。そこで見せた不敵の笑みは、サッチョウの悪魔としてか、それとも……。

 第6話から舞台は5年後の警視庁に移り、第2部に突入。千堂は副総監となり、下克上の出世バトルが開幕する。「警視総監になるのはこの俺だ。俺が警察のトップに立つんだ」と宣言していた千堂と漣の第2ラウンドが幕を開ける。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『桜の塔』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:玉木宏、広末涼子、岡田健史、仲里依紗、森崎ウィン、橋本じゅん、高岡早紀、光石研、吉田鋼太郎、椎名桔平、段田安則、渡辺大知、馬場徹、井本彩花、岡部たかし、小松和重、長谷川朝晴、駒木根隆介、小林優仁、関智一
脚本:武藤将吾
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
演出:田村直己(テレビ朝日)、星野和成、片山修(テレビ朝日)
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/sakuranotou/
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