“ワンテンポ早い”主人公シャオチーの仰天エピソードの数々が 『1秒先の彼女』本編映像

 6月25日公開の映画『1秒先の彼女』より、本編映像が公開された。

 90年代台湾映画界において、エドワード・ヤン、ホウ・シャオシェンらとは一線を画す“台湾ニューシネマ”の異端児として出現したチェン・ユーシュン監督の長編復帰3作目となる本作は、20年前から温めていた脚本を基に作り上げた、“消えたバレンタイン”を巡って時間の流れが異なる男女が織りなすファンタジックなラブストーリー。ユーシュン監督は、独特のタッチで瑞々しい青春模様を描いた『熱帯魚』『ラブ ゴーゴー』以来、しばらく映画製作から離れ、CM業界に活躍の場を移していたが、本作で16年ぶりに本格的に映画製作に復帰した。

 郵便局で働くシャオチーは、仕事も恋もパッとしないアラサー女子。ある日、街中で出会ったハンサムなダンス講師・ウェンソンと“七夕バレンタイン”にデートの約束をするが、ふと目覚めると翌日で、バレンタインが消えてしまった。失くした大切な“1日”の記憶を探す旅に出たシャオチーが見つけた真実とは。

映画『1秒先の彼女』本編映像

 公開された本編映像は、明るく天真爛漫な性格の主人公・シャオチーの“ワンテンポ早い”エピソードの数々を捉えたもの。合唱では歌い出しが早く、かけっこではフライングしてブーイングの嵐で、学校の先生からは「生き急いでるの?」と呆れられるシャオチーの幼き頃から始まり、映画館で笑うタイミングは誰よりも早く、記念写真の撮影で目を閉じ続けること30年。シャオチーは、仕事も恋もパッとしない日々を送っていたが、ある出会いをきっかけに変化が訪れる。

 主人公シャオチーを演じたリー・ペイユーは、「 “ワンテンポ早い”演技は、とても素早い動きを求められるので、猛練習が必要でした。でも、シャオチーの何でも果敢に挑んでいく行動力や心の奥で密かに抱えている孤独など、演じていて共感できる部分がたくさんありました」と、シャオチーと自身の共通点について語った。

■公開情報
『1秒先の彼女』
6月25日(金)、新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:チェン・ユーシュン
出演:リウ・グァンティン、パティ・リー、ダンカン・チョウ、ジョアン・ミシンガム
エグゼクティブ・プロデューサー:イェ・ルーフェン、リー・リエ
配給:ビターズ・エンド
2020年/台湾/カラー/119 分/中国語/シネスコ/英題:My Missing Valentine /原題:消失的情人節
(c)MandarinVision Co, Ltd

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