『ザ・スーサイド・スクワッド』予告編を考察 タイカ・ワイティティ監督らしき人物の写真も?

 さらにスーサイド・スクワッドのメンバーが戦う相手も判明。巨大なヒトデ型のモンスター、スターロ(STARRO)です! 1960年に刊行された『ジャスティス・リーグ』のコミック1号(正確には『Justice League of America #1』)の表紙も飾っており、ここではフラッシュ、アクアマン、ワンダーウーマン、グリーン・ランタン、マーシャン・マンハンターと戦っていました。記念すべきジャスティス・リーグの相手をスーサイド・スクワッドの敵にもってくるとは! さすがジェームズ・ガン監督です。もう一つファンの間で話題になっていたことも明らかになりました。実は『マイティ・ソー バトルロイヤル』の監督タイカ・ワイティティもこの映画に出演すると言われていたのですが、どうやらネズミ使いのラットキャッチャー役のようです。まずこの映画ではダニエラ・メルシオールという女優が“ラットキャッチャー2”を演じるとアナウンスされています。原作コミックではラットキャッチャーは男ですが、ガン監督はこれを女性の設定に変え、2代目として登場させるようですね。それで初代=つまり原作の設定どおりの、男のラットキャッチャーをタイカ・ワイティティ監督が演じるようです。よーく見ると予告ではラットキャッチャー2の監獄の部屋の壁に写真が貼ってあり、そこにワイティティ監督らしき人が写っている。だからタイカ・ワイティティ監督の役柄が判明したというわけです。

 タイカ・ワイティティ監督といえば、彼はいまMCUの『マイティ・ソー』映画第4弾『(マイティ・)ソー/ラブ&サンダー(原題)』を撮影中ですが、この作品にラッセル・クロウが出ることも判明。ラッセル・クロウはDCの『マン・オブ・スティール』でスーパーマンの父ジョー・エルを演じていました。MCUとDCにまたがって活躍する俳優や監督は増えてきましたね。

 そうそうジェームズ・ガン監督は、去年Twitterで仮面ライダーのファンであることを明かしましたが、彼の耳に、庵野秀明監督が『シン・仮面ライダー』を作るというニュースは届いているでしょうか(笑)? 誰か教えてあげてください。日本の特撮ものが好きなジェームズ・ガン監督らしく、実はわざわざ“やべー”怪獣“(Kaiju)が出てきました”というセリフを言わせています。

■杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)
アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画に関するコラム等を『スクリーン』誌、『DVD&動画配信でーた』誌、劇場パンフレット等で担当。サンディエゴ・コミコンにも毎夏参加。現地から日本のニュース・サイトへのレポートも手掛ける。東京コミコンにてスタン・リーが登壇したスパイダーマンのステージのMCもつとめた。エマ・ストーンに「あなた日本のスパイダーマンね」と言われたことが自慢。現在発売中の「アメコミ・フロント・ライン」の執筆にも参加。Twitter

■公開情報
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』
2021年夏、全国公開
監督:ジェームズ・ガン
出演:マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン、ピーター・カパルディ、シルヴェスター・スタローン、ヴィオラ・デイヴィス
配給:ワーナー・ブラザース映画
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