レインボーブリッジは封鎖できる? 『21ブリッジ』元捜査一課刑事による解説動画公開

 チャドウィック・ボーズマンが主演・プロデュースを務めた映画『21ブリッジ』。元埼⽟県警察本部刑事部捜査第⼀課の佐々⽊成三による解説映像が公開された。

 2020年8月28日、ガンのため43歳の若さで亡くなったボーズマンが主演を務めた本作は、ニューヨークのマンハッタン島を舞台に、警察官の父を殺害された過去を持つアンドレ刑事(チャドウィック・ボーズマン)が、孤立無援の中、街ぐるみの犯罪に挑むクライム・アクション・ミステリー。

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の監督ほか、多くのヒット作を手がけるジョー・ルッソ&アンソニー・ルッソ兄弟が製作を務め、『ゲーム・オブ・スローンズ』などのブライアン・カークが監督を担当。共演には、『アメリカン・スナイパー』のミラー、『バトルシップ』のテイラー・キッチュ、『セッション』のJ・K・シモンズらが名を連ねている。

 公開された映像で佐々⽊は「刑事の葛藤だったり、それぞれのストーリーの中において判断をどうすれば良いのかという難しさだったり。犯罪者の⼼理的なものもかなり表現されていました」と多⾓的な視点で楽しめる作品であったとコメント。「アクションも⾯⽩かったですし、展開がドンドン早くなっていく中で、息ができる時間がないというか、休む時間がない」と感想を語る。

 また、⽇⽶の捜査を⽐較して「銃社会と銃社会ではない(場合の)、警察の取締りの仕⽅というのがかなり違う」と元刑事ならではの興味深かったポイントを解説。また、主⼈公アンドレ刑事については「場⾯場⾯でちゃんと冷静に判断できている刑事だなっていうのは感じました。同僚があそこまで射殺されている状況になっていると、現場の警察官も感情的になってしまう。それを抑えるためにも指令で“⽣きて確保しろ”とずっと話をしていた」と評価する。

 マンハッタン島に架かる21の橋を全て封鎖して、犯⼈を閉じ込めて追跡するという壮⼤なスケールで描かれた本作。“事件の実況⾒分のため⼀時的にレインボーブリッジを⽌めた事例はある”と過去の例を出しつつ、「事件捜査で東京近県につながる橋を全て封鎖したことは無いですし、リアルで⾔うとそこまで警察官の数が追いつけないというのと、短時間ではできない」と⽇本に置き換えた場合の難しさを説明。映画では「指揮がしっかりしていて、警察官が能動的に動いてるような、“絶対捕まえてやるぞ”という、その強い意識があったからこそできたこと」と賞賛する。「刑事としては全てが盛り込んである」と本作に太⿎判を押す佐々⽊⽒は、「⼀番インパクトがあったのは、周りの警察官がたくさんいる中、(アンドレ刑事が)歩いていくシーン。なんのためにオレは今まで刑事をやっていたんだというのが顔の表情に現れていた」とボーズマンの演技にも称賛を贈っている。

『21ブリッジ』解説映像

■公開情報
『21ブリッジ』
4⽉9⽇(金)全国ロードショー
監督:ブライアン・カーク
脚本:アダム・マーヴィス、マシュー・マイケル・カーナハン
製作:ジョー・ルッソ、アンソニー・ルッソ
出演:チャドウィック・ボーズマン、シエナ・ミラー、テイラー・キッチュ、J・K・シモンズほか
配給:ショウゲート
2019/中国・アメリカ/99分/原題:21 Bridges
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公式サイト:21bridges.jp
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