『ザ・スイッチ』監督&ジェイソン・ブラム、ホラー映画における笑いの重要性を語る

 4月9日に公開される『ザ・スイッチ』から、監督を務めたクリストファー・ランドンとプロデューサーのジェイソン・ブラムによる特別コメントが到着した。

 本作は、『透明人間』『アス』『ゲット・アウト』などを生み出してきた製作会社ブラムハウス・プロダクションを牽引するジェイソン・ブラムと『ハッピー・デス・デイ』シリーズのクリストファー・ランドン監督のタッグによる最新作。女子高生のミリーと連続殺人鬼の体の入れ替わりを描く新感覚ホラーとなる。

 本作の監督を務めたランドンは、ブラムハウス・プロダクションが一躍注目を集めるきっかけとなった『パラノーマル・アクティビティ』シリーズの多くの作品に脚本として参加し、『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』(2014年)では自ら監督を務めるなど、創成期から同プロダクションを支え続けてきた人物。『ハッピー・デス・デイ』シリーズではホラーとコメディを融合させ、新境地を開拓してみせた。

 ランドンとは本作で7度目のタッグとなるプロデューサーのブラムは、「クリス(ランドン)は特定のトーンを表現することにとても長けていると思う。エドガー・ライトと並びホラー×笑いの分野においては彼の右に出る者はいないね」と監督としての才能を絶賛。本作でも巧みに織り込まれた笑いの要素がホラー映画にもたらす効果については「笑いというのは作品によって作用が違うんだ。例えば、私が関わっている『インシディアス』シリーズでは笑いの要素があってこそ恐怖が倍増する。そもそも笑いは観客を和ませる働きをするものだから、観客が笑って油断した後に恐怖の場面が登場すると、恐怖が増幅するんだよ。予期していないからね」と解説している。

 一方、ランドン監督はホラーとコメディの融合について「幅広い観客が、ホラーと笑いの融合に興味を持ち始めたのは最近のことだと思います。『グレムリン』(1984年)、『死霊のはらわたII』(1987年)、『トレマーズ』(1990年)といった過去の映画は、このような映画のための道を切り開いてくれました。怖くてスリルがあって、でも笑える。それが私の好きな2つのことなんです」と過去の名作ホラー映画へのリスペクトを示しながら、自身の見解を語っている。

 また、ランドンとともに脚本を務めたマイケル・ケネディは「シーンの動機は何だったのか、登場人物の感情を損なうことなく、笑いの要素を取り入れる余地はあったのか、シーンごとにトーンにアプローチしていました」と、監督の撮影手法について証言している。

■公開情報
『ザ・スイッチ』
4月9日(金)全国ロードショー
監督:クリストファー・ランドン
製作:ジェイソン・ブラムほか
出演:ヴィンス・ヴォーン、キャスリン・ニュートン、アラン・ラックほか
配給:東宝東和
(c)2020 UNIVERSAL STUDIOS
公式サイト:theswitch-movie.jp
公式Twitter:https://twitter.com/uni_horror

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