『藁にもすがる獣たち』チョン・ドヨンの独占インタビュー到着 「人物の絡み合いに惹かれた」
2月19日に公開される韓国映画『藁にもすがる獣たち』に出演する女優チョン・ドヨンの独占インタビューが届いた。
曽根圭介の同名犯罪小説を、マ・ドンソク主演で日本でも好評を博した『犯罪都市』『悪人伝』の製作陣が映画化した本作は、金に取り憑かれ、欲望をむき出しにした人々が激しくぶつかり合うさまを描いたクライムサスペンス。大金を巡って二転三転する予測不能の展開が観客を魅了し、本国では興行収入ランキング初登場1位を記録した。
失踪した恋人が残した多額の借金を抱えて金融業者からの取り立てに追われるテヨン、暗い過去を精算して新たな人生を歩もうとするヨンヒ、事業に失敗してアルバイトで必死に生計を立てているジュンマン、借金のために家庭が崩壊したミラン。ある日、ジュンマンが勤め先のロッカーの中に忘れ物のバッグを発見する。その中には10億ウォンもの大金が入っていた。地獄から抜け出すために藁にもすがりたい、欲望に駆られた獣たちの運命は――。
自らの過去を清算しようとする女を『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ映画祭主演女優賞に輝いたチョン・ドヨン、恋人が残した借金に苦しむ男を『アシュラ』『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン、大金の入ったバッグを拾った男を『スウィンダラーズ』のペ・ソンウが演じるほか、『王宮の夜鬼』のチョン・マンシク、『MASTER/マスター』のチン・ギョン、『コンフィデンシャル/共助』のシン・ヒョンビン、『感染家族』のチョン・ガラム、さらに『ハウスメイド』で国内の賞を総なめにし、A24『ミナリ』でハリウッドデビューを果たしたユン・ヨジョンらが集結した。
このたび、本作の公開を記念して、チョン・ドヨンの独占インタビューが到着。彼女は、韓国映画100周年を迎え、100人の映画専門家を対象に実施したアンケートで、「監督映画100年で最高の女優」にも選ばれた。そんなチョン・ドヨンが本作への出演を決めたのは、強烈なシナリオだったという。
「役柄そのものよりも人物たちの絡み合いに惹かれた」と述べるチョン・ドヨン。その絡む相手の1人である、チョン・ウソンとは旧知の中だというが、意外にも共演は今回が初めて。一方、チョン・ウソンは、チョン・ドヨンとの共演が出演の理由だと語っている。過去を清算しようとする女という謎の多い役だが、「強烈な台本だからこそ、衣装やメイクは派手でも役に柔らかさを求めた」とチョン・ドヨンは語る。
あわせて新たにキャラクター写真も公開。革ジャンやガウンなどハードだったりセクシーな印象が強い衣装だが、全てを内包したような笑顔が、より一層彼女の恐ろしさを引き立てる。
■公開情報
『藁にもすがる獣たち』
2月19日(金)、シネマート新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:キム・ヨンフン
製作:チャン・ウォンソク
出演:チョン・ドヨン、チョン・ウソン、ペ・ソンウ、チョン・マンシク、チン・ギョン、シン・ヒョンビン、チョン・ガラム、ユン・ヨジョン
原作:曽根圭介『藁にもすがる獣たち』(講談社文庫)
撮影:キム・テソン
編集:ハン・ミヨン
音楽:カン・ネネ
配給:クロックワークス
2020 年/韓国/カラー/シネマスコープ/5.1ch/109分/韓国語/G/英題:Beasts Clawing at Straws/日本語字幕:福留友子
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