時任三郎の笑顔に集約されていた家族の大切さ 『監察医 朝顔』「孤独編」が完結

 上野樹里が主演を務める『監察医 朝顔』シーズン2(フジテレビ系)が、2月15日に第14話を迎えた。

 「朝顔 孤独編」の完結となる今回、描かれているのは家族の繋がりだ。

 病院に行き、アルツハイマー型認知症だと告げられた平(時任三郎)。仙ノ浦の家は覚え書きの付箋だらけ。刻一刻と進行していく父の病状を目の当たりにしても、朝顔(上野樹里)は一緒に神奈川に帰ろうとはなかなか言い出せなかった。平も朝顔が自分を連れて帰ろうとしていることに気づいてはいるが、娘に迷惑はかけたくない。そんな心の壁にスルッと潜りこんできたのは、つぐみ(加藤柚凪)だった。

「じいじはいつまでここにいるの? どうして、つぐみとじいじは離れ離れなの?」

 純真無垢な言葉の連続に平ははっきりとした答えを言い返せぬまま。翌日、つぐみからもらった似顔絵を見て、平は自ら「帰ろうかな」と朝顔に切り出す。「ただいま」「おかえり」と再び万木家に家族4人が集まった。

 季節はクリスマス。寝静まったつぐみの枕元に桑原(風間俊介)サンタがなんとかプレゼントを置き終え、夜の晩酌の時間。「お父さんがもしサンタさんにお願い事できたら何てお願いする?」という朝顔の何気ない質問に、平は「何もないや。今、じゅうぶん幸せだから」と笑みを浮かべ答える。

 横で涙を堪える桑原に、思いがけない返答に驚きつつゆっくりと微笑む朝顔。少し前まで、「2人とつぐみには迷惑をかける」とこれから終わりに向かっていくことを謝っていた平が、今を生きることを幸せに感じてくれていたからだ。家族のそばにいたいという思いは、長野県警から神奈川県警に戻れるよう必死に奔走している桑原と1週間休みを取り仙ノ浦へ足を運んだ朝顔、共通にあった。この「孤独編」でそれぞれが離れ離れになって知った家族の大切さが、この平のセリフと幸せを噛み締めるような笑顔に集約されている。

 そして、その「孤独編」ラストを彩るのが、折坂悠太が本作の挿入歌として提供した新曲「鶫(つぐみ)」だ。楽曲のタイトルは、朝顔の一人娘であるつぐみから。「夜明けを願う歌であり、親から娘へと希望のバトンを繋ぐ歌」として書かれたという。シーズン1、シーズン2と長年ドラマの主題歌として愛されてきた「朝顔」に続く楽曲が「鶫(つぐみ)」である。桑原を含めた家族としての繋がりはもちろん、第14話には血縁としての繋がりを印象付けるセリフとシーンがいくつかある。