すでにスタートダッシュを切っている! 杉咲花、北村匠海ら、2021年も期待の丑年生まれ俳優陣
この2021年にかぎらず、これからの俳優人生における、重要な布石を打った芋生悠と萩原みのりも丑年だ。思い返せば両者ともに、『37セカンズ』で重要な役どころを担った存在。この二人のことをまだきちんと認識できていない方は、いますぐに過去の出演作に触れて欲しい。2020年に芋生は『ソワレ』で主演を務め、多くの観客に驚きを与えた。彼女の声や仕草、表情からは、演じる人物の“痛み”までもが伝わってくる。
萩原は主演の一人を務めた『転がるビー玉』をはじめとし、『僕の好きな女の子』『アンダードッグ』『佐々木、イン、マイマイン』などいくつもの作品で、映画ファンを虜にした俳優の一人だろう。芋生もそうだが、両者とも映画を観る者に幸福感を与える(それがどんなタイプの作品であれだ!)。今年の芋生は大作『HOKUSAI』などの公開が控え、萩原は『街の上で』で魅力的なヒロイン・カルテットの一人を務め上げている。のんびりしていると彼女たちのスピードに置いていかれるだろう。追いつけなくなる前に、確実に押さえておかねばならない存在である。
徐々に存在感を増す甲斐翔真、2021年は大きな動きを見せてくれそうな堀家一希も丑年生まれだ。甲斐は『シグナル100』『君が世界のはじまり』『#ハンド全力』の映画3作でしっかりと自身の存在をアピールし、堀家は出演した『東京リベンジャーズ』が延期になってしまったため、楽しみを先延ばしにされることとなったが、いよいよ『泣くな赤鬼』(2019年)ぶりにスクリーンに帰ってくる。両者ともに応援したい。
そして、映画、ドラマ、舞台にと、どこにいても素晴らしい村上虹郎も丑年だが、まだその年齢だったのかと驚きだ。しかし、もう何も言うまい。デビュー作『2つ目の窓』(2014年)の頃からみなが彼を見守り、追いかけ、その功績を目の当たりにしてきた。今年もそれを続けるだけのことである。この世代は、ここに名前を挙げた者たちだけでなく、桜井日奈子や芳根京子、福地桃子など、期待をかけてしまう俳優は枚挙にいとまがない。ちなみにこの一回り上の世代だと、蒼井優に満島ひかり、松田翔太らがいる。彼らがどのような1年を歩むのか、注目だ。
■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter
■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/
『にじいろカルテ』
テレビ朝日系にて、2021年1月21日(木)スタート 毎週木曜21:00〜21:54放送
※初回拡大スペシャル
出演:高畑充希、井浦新、北村匠海、安達祐実、眞島秀和、光石研、西田尚美、泉谷しげる、水野美紀、モト冬樹、半海一晃、池田良、水野久美
脚本:岡田惠和
演出:深川栄洋
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサ:貴島彩理(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
制作:テレビ朝日、アズバーズ
(c)テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/nijiiro/
『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』
テレビ朝日系にて、2021年1月スタート 毎週土曜23:00~23:30放送
出演:小芝風花ほか
脚本:橋部敦子
演出:竹園元(テレビ朝日)、常廣丈太(テレビ朝日)、鎌田敏明
音楽プロデュース:S.E.N.S. Company
音楽:森英治
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:竹園元、中込卓也(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:メディアミックス・ジャパン(MMJ)
企画協力:オスカープロモーション
(c)テレビ朝日
『連続ドラマW 華麗なる一族』
WOWOWプライムにて、2021年4月18日(日)スタート 毎週日曜22:00〜放送(全12話)
出演:中井貴一、向井理、藤ヶ谷太輔、吉岡里帆、松本穂香、要潤、美村里江、笹本玲奈、福本莉子、麻生祐未、内田有紀ほか
原作:山崎豊子『華麗なる一族』(新潮文庫刊)
脚本:前川洋一
監督:西浦正記、池澤辰也ほか
チーフプロデューサー:青木泰憲
制作協力:角川大映スタジオ
製作著作:WOWOW
公式サイト:https://www.wowow.co.jp/drama/original/ichizoku/