「笠松将、映画を描く」第5回

「笠松将、映画を描く」第5回『えんとつ町のプペル』 「マイナスをプラスに変える力と優しさ」

 映画・ドラマに活躍の場を広げ続ける俳優・笠松将。2021年1月クールドラマ『君と世界が終わる日に』では、主演の竹内涼真らと共にメインキャストの1人として出演。死と隣り合わせの壮絶なサバイバルに挑む。妥協なき役者道への思いは、2019年5月に行ったインタビュー(笠松将、初めて明かす“役者”への思い 「1番になるまでは絶対にやめられない」)でも語ってくれたが、その際に意外な特技として明かしてくれたのが、“絵を描くこと”。笠松将が映画を通して、何を思い、何を考えたのか。オリジナルイラストと共に彼の深層に迫っていく(編集部)。

 心機一転、新天地にて連載再開です。
 皆様ごきげんよう。

 10月の中旬頃、『えんとつ町のプペル』OP曲のMV撮影をしていました。

「HALLOWEEN PARTY-プペルVer.- 」(ドラマ編)

 西野亮廣さんのサロンメンバーの方たちが、沢山、エキストラとして参加してくださいました。

 僕も、俳優を志して上京したての頃は、何をしたらいいかもわからず、エキストラに参加しては、「東京で俳優をしている」とまるで自分がメインキャストとして映画やドラマに参加してるかのように、家族や仲間に電話で報告していたのを今でも覚えています。

 エキストラとして道を歩くことを指示され、「特別な演出」だと思い込むようにして、僕は特別なんだと強く言い聞かせていました。

 あの頃、そこに立っていた方々が眩しく、とても、遠い存在に思えたんですよね。あまりいい記憶ではないし、絶対戻りたくない過去でした。

 それでもあの日、『えんとつ町のプペル』の現場に参加していたエキストラの皆さんの表情は明るく、輝いていました。

 僕の過去すらも、明るく、間違っていなかったんだと肯定してくれたような気がしました。

 この映画には、マイナスをプラスに変える力と優しさがあると確信しています。

 そんな作品のOP曲のMVに参加できたことと、お声を掛けてくださった蜷川実花監督に感謝の気持ちでいっぱいです。

 西野亮廣さんとは、現場で一言の挨拶程度しか交わしていませんが、僕がたくさんの人を幸せにできるコメディアンに成長したときに、「あの時、こんなに勇気をもらったんです」とハイボールで乾杯できるように、まずはゾンビと一生懸命戦ってきます。

12.24.2020 メリークリスマス

笠松将自画像

■笠松将
1992年11月4日生。愛知県出身。主な出演作に映画『ドンテンタウン』『花と雨』『転がるビー玉』『おいしい家族』『ラ』『デイアンドナイト』。ドラマ『つながりたくて、嘘をつく』(LINE VISION)『いとしのニーナ』(FOD)、『FOLLOWERS』(Netflix)、『平成物語 なんでもないけれど、かけがえのない瞬間』(フジテレビ系)など。2021年1月17日より放送される『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)出演。

■公開情報
『映画 えんとつ町のプペル』
12月25日(金)全国公開
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介
OP主題歌:「HALLOWEEN PARTY -プペル Ver.-」HYDE(Virgin Music)
ED主題歌:「えんとつ町のプペル」ロザリーナ(ソニー・ミュージックレーベルズ)
声の出演:窪田正孝、芦田愛菜、立川志の輔、小池栄子、藤森慎吾、野間口徹、伊藤沙莉、宮根誠司、大平祥生(JO1)、飯尾和樹(ずん)、山内圭哉、國村隼
アニメーション制作:STUDIO4℃
原作:『えんとつ町のプペル』にしのあきひろ著(幻冬社刊)
配給:東宝=吉本興業共同配給
(c)西野亮廣/「映画えんとつ町のプペル」製作委員会
公式サイト:poupelle.com

■放送情報
『君と世界が終わる日に』
Season1(全10話):日本テレビ系にて、2021年1月17日(日)スタート 毎週日曜22:30〜放送予定
Season2(全6話):Huluにて、2021年3月配信開始
出演:竹内涼真、中条あやみ、笠松将、飯豊まりえ
脚本:池田奈津子
音楽:Slavomir Kowalewski A-bee
制作:福士睦、長澤一史
チーフプロデューサー:加藤正俊、茶ノ前香
プロデューサー:鈴木亜希乃、鬼頭直孝、伊藤裕史
協力プロデューサー:白石香織
演出:菅原伸太郎、中茎強、久保田充
制作協力:日テレアックスオン
製作著作:日本テレビ、HJ Holdings,Inc.
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/kimiseka/
公式Twitter:@kimiseka_ntv
公式Instagram:@kimiseka_ntv

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