映画『生きちゃった』インタビュー

大島優子×石井裕也が語る、“愛”を描く理由 『生きちゃった』で向き合ったヒロインの気持ちとは?

「『愛』と親和性のあるものが『死』」

ーー奈津美という役を演じて、気づいたことはありますか?

大島:やっぱり女性って、相手が変わると持つ顔が変わるんだと思いました。その相手に対しての心情も全く変わるんです。だから、女って女優だなって。

石井:今回いろんなシーンで相手役の人がいたと思うんですけど、大島さんは全く違う表情をしていて。そしてその人に向けて同じ感情、表情でいたというわけでもなく、その中でもグルグル変わっていたから。そういう意味では大変だったと思います。

ーーアジアの監督たちが独自の愛について映画を製作するというプロジェクトの一環で制作された本作ですが、監督がこの『生きちゃった』でテーマにした愛にはどんな意図があるのでしょう?

石井:「愛」というものに対しては、人それぞれの感覚があると思います。たまたま僕の個人的な感覚として、「愛」と親和性のあるものが「死」ということかなと思いました。愛と死の相性ってすごくいいというか、ものすごく近いものだなと。そういう感覚を切り口にして、世界観を作っていきました。

ーー大島さんは本作を通してテーマである「愛」についてどう考えましたか?

大島:愛って本当にいろんな形があって、温度が人それぞれ違うと思っていて。その温度感が違うからこそ、愛されたいとか愛したいと思ってしまう。奈津美は愛されたいという感情が強く、しかも夫である厚久との愛の温度が違ったから、ギャップを感じたし、同じ温度の愛を求めていた。でも、娘に対しても厚久とは別の愛情の温度があったと思うから、そういう温度というのはやはり人によって違うなと感じました。愛って難しいものだと思います。たぶん、生きていく上で一生探し続ける、ゴールのない無限のテーマなんだろうなと思うから、みんな描きたがるし、ロマンがあるんだろうなと思います。

石井裕也監督が明かす、原点回帰して見えたもの 『生きちゃった』インタビュー【リアルサウンド】

■公開情報
『生きちゃった』
公開中
脚本・監督・プロデューサー:石井裕也
出演:仲野太賀、大島優子、パク・ジョンボム、毎熊克哉、太田結乃、柳生みゆ、レ・ロマネスク、芹澤興人、北村有起哉、原日出子、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、嶋田久作、若葉竜也
Presented by Heaven Pictures Hong Kong
Co-produced by The Hong Kong International Film Festival Society
Presented by LUO FANG Producer YANG JIN Project Director JACOB WONG Executive Producer JING LEE
共同プロデューサー:永井拓郎、北島直明(日本テレビ)
ラインプロデューサー:榊田茂樹
制作:RIKIプロジェクト、ビッグアーチ
配給:フィルムランド
R-15
(c)B2B, A LOVE SUPREME & COPYRIGHT @HEAVEN PICTURES All Rights Reserved
公式サイト:http://ikichatta.com/

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