小沢真珠が語る、『牡丹と薔薇』でのイメージへの本音 『ルパンの娘』悦子役も転機に

「その引き出しを開けたからこそ今がある」

――小沢さんは、2004年の『牡丹と薔薇』で大ブレイク。演じた香世役のイメージが強いことは、女優としてプラスになった部分だけではなかったのかなと思うのですが、いかがでしょうか?

小沢:よく、そう言われるんですよね。でも私の中では、その役をやったことの大きさや価値みたいなものが上回っていて、いまだにあまり気になっていないんです。そこでお芝居も成長できたし、あの役をもらえたことは、私にとって大事なこと。他の役ができなくなるのは寂しいので、これからもいろいろな役をやらせていただきながら、ゆるやかに変わっていけたらいいのかなと。今回の悦子も、自分にとってまたひとつの転機になったように思います。『牡丹と薔薇』で引き出しをひとつ開けて、その引き出しを開けたからこそ今がある。悦子はニュアンスが違う部分ももちろんあるけど、その引き出しが開いていなかったら、絶対にできなかった役ですから。

――現在育児中の小沢さんですが、出産を経て、仕事に対する意識は変わりましたか?

小沢:ガラッと変わりました。子どもが生まれるまでは、1日24時間たっぷりと自分に使えましたが、今はそれが少なくなりました。でも、気持ちの上では1日の時間が2倍くらいになっていて、結局あまり変わらないのかもと思っています。単純に“忙しさ”で考えるとデメリットのはずなのに、今のところはメリットしか感じていないです。

――仕事と育児の切り替えは、どうされているんですか?

小沢:切り替えていないです(笑)。子育てって本当にバタバタで、頭で考えないでやっているんですよね。なので、あまりオンオフをしないで、子どもが寝たら「あぁ~時間ができたぁ」と、自然と台本を覚えています。でも、そういう感覚が、仕事をやりやすくしてくれているのかなとも思っています。

――今後、女優として“こう歩んでいきたい”という展望があれば、聞かせてください。

小沢:今は、どんな役をやりたいとか、作品をやりたいということは考えられなくて、とにかく「悦子!」という感じです(笑)。でも、こういうやりがいのある役をやらせていただく機会がこの先にもあるように、努力しなきゃいけないなと思いますね。

■放送情報
木曜劇場 『ルパンの娘』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~放送
出演:深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり、藤岡弘、(特別出演)、松尾諭、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
原作:『ルパンの娘』 『ルパンの帰還』 『ホームズの娘』 横関大(講談社文庫刊)
脚本:徳永友一
プロデュース:稲葉直人
監督:武内英樹、洞功二ほか
制作・著作:フジテレビ 第一制作室
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/Lupin-no-musume2020/
公式Twitter:@lupin_no_musume
公式Instagram: @lupin_no_musume

■公開情報
『本気のしるし 劇場版』 
全国公開中
出演:森崎ウィン、土村芳、宇野祥平、石橋けい、福永朱梨、忍成修吾、北村有起哉ほか
監督:深田晃司
脚本:三谷伸太朗、深田晃司
原作:星里もちる『本気のしるし』(小学館ビッグコミックス刊)
制作協力:マウンテンゲート・プロダクション
製作:メ~テレ
配給:ラビットハウス
(c)星里もちる・小学館/メ~テレ
公式サイト:https://www.nagoyatv.com/ honki/

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