永野芽郁、橋本環奈、浜辺美波ら、福田組でコメディ性を開花させる“申し子たち”

 福田雄一監督作品の勢いが止まらない。5月に連続ドラマ『スーパーサラリーマン左江内氏』の特別総集編が放送され、映画公開を控える『今日から俺は!!』シリーズは公開記念のSPドラマの放送も決まっている。さらに8月からは連続ドラマ『親バカ青春白書』(以上、全て日本テレビ系)がスタート。今まさに福田作品が怒涛の勢いで公開を控えている。

 福田作品といえば、常連の俳優が織りなすアドリブのようなコメディの芝居が持ち味。キャスト同士の息のあった掛け合いや、自由すぎる芝居でいつもと違った役者の一面を垣間見ることができる。今回注目したいのは、映画『銀魂』と『斉木楠雄のΨ難』、『今日から俺は!!』シリーズに出演し、12月公開予定の『新解釈・三國志』の出演も決定している“福田組の申し子”橋本環奈を筆頭に、福田作品をきっかけに活躍している若手女優たちだ。

『新解釈・三國志』(c)2020「新解釈・三國志」製作委員会

 映画『女子ーズ』でかつては、まだまだ若手だった頃の桐谷美玲、高畑充希、有村架純ら、近年で福田作品への参加を重ねる山本美月、早見あかり、若月佑美、浜辺美波らが挙げられるだろう。そして夏ドラマ『親バカ青春白書』では、『スーパーサラリーマン左江内氏』以来となる永野芽郁、『斉木楠雄のΨ難』以来の今田美桜が加わり、福田の育てる女優たちは輝きを増す一方だ。

 永野は、NHKの朝ドラの『半分、青い。』のヒロイン役を経て、若手女優の中で最も注目を集める人物。永野は『スーパーサラリーマン左江内氏』で栃木を守るスーパーヒロインとして登場していた。左江内(堤真一)と同じくOLをやりながらの“副業スーパーヒロイン”桃子を演じた。特別な能力で悪と戦うはずの桃子だが、自分はメンヘラだからと言い、度々自殺未遂を繰り返しては、左江内に心の内を吐露する。だが左江内と関わるうちに徐々に心の平穏を取り戻し、ラストはスーパーコンビへと成長した。栃木弁で喋る永野のキュートな魅力と、東京の街を救い、ちゃっかり“彼氏ができた報告”までしてしまう様子がなんともかわいらしかった。

 永野はこれまでも、NHKのコント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』などでコメディにも挑戦しており、『親バカ青春白書』でのムロツヨシとの掛け合いに期待が高まる。

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