齋藤飛鳥の女優としてのターニングポイント? ドラマ『映像研』でイメージと真逆のキャラに

 さて、『映像研』で演じる浅草みどり役は、超人見知りで、想像力豊かな、映像研究同好会で超天才監督として最強の世界を作り出す(予定の)高校1年生。表情豊かでリアクションが激しく、フニャフニャした喋りで語尾に「~じゃよ」という口調のアニメオタクという、今まで演じてきた役や、乃木坂ファンが知る齋藤の自然体イメージとは真逆のキャラで、まさに新境地となる役。これまでの出演作品を見る限り、齋藤は演出の意向に沿った役柄を自然に演じることができる女優だと思うが、映画『あさひなぐ』で西野七瀬をはじめ乃木坂メンバーの新たな一面を引き出していた英勉監督なだけに、齋藤の新たな魅力を引き出し、齋藤もそれに応えているように思う。彼女の天性の可愛さが思う存分楽しめ、非日常的なシーンがたくさん出てくる作品でもあるので、齋藤の存在感が光る作品であることは間違いない。

 アイドルらしい仕草が苦手で、自然体キャラを確立した齋藤が、今回は思いっきり可愛いキャラを演じている。本来の齋藤のキャラを知っている人なら、これほど面白く興味深い作品はないのだが、原作やアニメ好きの人たちがどうジャッジを下すのか。今回のチャレンジは、齋藤が今後女優として幅広い役柄が演じられる役者になれるのか。また、同じ映研仲間を演じる3期生の山下美月と梅澤美波と、先輩としてどうドラマを築いていくのか。これは白石麻衣卒業後の乃木坂の未来予想図でもあり、齋藤にとってターニングポイントとなる楽しみな作品だ。

■放送・公開情報
実写ドラマ&映画『映像研には手を出すな!』
【ドラマ】MBS/TBSドラマイズム枠にて放送
MBS:毎週日曜24:50〜放送中
TBS:4月7日(火)スタート 毎週火曜25:28〜
【映画】5月15日(金)全国公開
原作:大童澄瞳『映像研には手を出すな!』(小学館 『月刊!スピリッツ』連載中)
出演:齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、小西桜子、グレイス・エマ、福本莉子、松崎亮、鈴之助、出合正幸、高嶋政宏
監督:英勉
制作プロダクション:ROBOT
配給:東宝映像事業部
(c)2020 「映像研」実写映画化作戦会議 (c)2016 大童澄瞳/小学館
(c)2020 「映像研」実写ドラマ化作戦会議 (c)2016 大童澄瞳/小学館
実写版公式サイト: eizouken-saikyo.com
実写版公式Twitter:@eizouken_saikyo

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