『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』メイキング映像公開 ドランの妥協しない映画づくりが明らかに

 3月13日に公開となる『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』より、メイキング映像が公開された。

 本作は、グザヴィエ・ドラン監督が、デビューから10年を経てハリウッドの豪華キャストとタッグを組んだ初めての英語作品。物語の2人の主人公は、人気俳優のジョンと彼に夢中な少年ルパート。一通のファンレターから始まった“秘密の文通”は、孤独を抱えた2人の心の拠り所になっていた。しかし、100通を超える手紙を最後に、ジョンは謎の死を遂げる。手紙に綴られたスターの光と影。少年だけが知る、切なくも衝撃的な真実とは。

 ジョンを演じるのは、大ヒットTVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』のキット・ハリントン。ジョンの心の支えとなっていく少年ルパートを、『ルーム』『ワンダー 君は太陽』のジェイコブ・トレンブレイが演じる。さらに、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツらが脇を固めた。

映画『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』メイキング映像

 公開されたメイキング映像では、ドランが役者の演技を見て満足そうに微笑む姿や、監督自ら役者にアクセサリーを付ける姿など撮影の裏側を垣間見ることができる。ドランといえば、妥協なき映画作りをすることで有名。撮影監督を務めたアンドレ・テュルルパンは、「ある日セットに来ると125人のエキストラがいたのだけれど、グザヴィエは彼らの衣装やセットに納得していなかったんだ。そして彼は『僕は間違ったやり方では撮りたくない。もう一度あとで撮ろう。きっとうまくやれる方法が見つかるはずだよ』と言ってエキストラ全員を帰したんだよ」と撮影秘話を証言する。

 ドラン本人は自身の映画制作について、「僕は、企画から完成まで映画制作の過程全てに携わりたいと思っている。映画というのは様々な芸術の融合なんだ。衣装、台詞、アングル、カメラの位置はすべて一体で、お客さんは全てのものを見て、感じ取ってる。だから全てが切り離せない、それが映画なんだ」と語っており、その中でも「衣装は別格。本当は自分で作りたいくらいだよ」と明かす。本作では素材選びからデザイン作業を始めたという。

 初めてドランの現場を体験したポートマンは、撮影を振り返り、「グザヴィエは、映画界で稀有の勢いのある監督で、彼ほどに独自の世界観を持っている人はなかなかいない。子役の子を持つ母サムという役を演じるにあたり、グザヴィエから彼女の服装や雑誌の写真、彼女が聴いている音楽が次々に送られてきたので、彼女の生きている世界を共有することができたわ」と明かした。

■公開情報
『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』
3月13日(金)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:グザヴィエ・ドラン
脚本:グザヴィエ・ドラン、ジェイコブ・ティアニー
出演:キット・ハリントン、ナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、ジェイコブ・トレンブレイ、キャシー・ベイツ
提供・配給:ファントム・フィルム、松竹
カナダ・イギリス/スコープサイズ/123分/PG12/原題:The Death and Life of John F. Donovan
(c)THE DEATH AND LIFE OF JOHN F. DONOVAN INC., UK DONOVAN LTD.
公式サイト:https://www.phantom-film.com/donovan/
公式Twitter:https://twitter.com/jfdonovan_jp

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