『新聞記者』のカメラマン・今村圭佑の映画長編監督デビュー作『燕 Yan』6月公開決定
映画『燕 Yan』が、6月5日より新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほかにて全国順次公開されることが決定し、あわせてティザービジュアルが公開された。
主人公・早川燕役を、中国・大連出身で『きみの鳥はうたえる』『パラレルワールド・ラブストーリー』などに出演した水間ロンが務める。母に捨てられた複雑な思いを20年以上抱えながらも、母の故郷・台湾に住む兄を訪れ、次第に変化していく役どころで、劇中では中国語も披露している。
弟との再会に戸惑いつつも、自らの生き方を貫き、強い意志と優しさを持ち合わせた燕の兄・林龍心役で山中崇、兄弟の母・林淑恵役で一青窈、心と共同生活をするトニー役でテイ龍進、燕の継母・早川里美役で長野里美、兄弟の父親・早川修一役で平田満が出演する。
出演が決定した水間、山中、今村監督からはコメントが寄せられている。
コメント一覧
水間ロン
「白鳥はかなしからずや空の青 海のあをにも染まずただよふ」これは元々セリフとしてあった若山牧水の歌です。純粋なものほど何にも染まれず孤独で、主人公・燕もずっと漂っています。誰しもがそんな燕に共感できると思います。
燕という鳥は夏に日本に来て、冬に暖かい地方に飛んでいきます。この映画では台湾の高雄として描いています。僕自身も日本と中国、2つの家があり、そこに壁も境界線もありません。そういった思いでこの映画を見て頂けると幸いです。
山中崇
翼が折れてしまった男
翼を休めている男
翼を探している男
いつの頃からか上手く飛ぶことを忘れてしまった、そんな男たちの物語。
想いは海をこえて
今村圭佑監督
今回初監督をやらせていただきました。
たくさんの作品を撮影監督として撮らせてもらってきましたが、このような形で映画づくりができるとは思いもよりませんでした。この映画は大半を台湾の高雄というところで撮りました。撮影現場で台湾と日本の両キャストスタッフが言葉も通じない中で一緒になって作品作りをしていく姿にこの映画の一端を見ました。少しでも感じていただけたらいいなと思います。宜しくお願いします。
■公開情報
『燕 Yan』
6月5日(金)より、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・撮影:今村圭佑
出演:水間ロン、山中崇、テイ龍進、長野里美、田中要次、宇都宮太良、南出凌嘉、林恩均、平田満、一青窈
企画プロデューサー:松野恵美子
プロデューサー:齊藤有希
アソシエイトプロデューサー:木藤奈保子
脚本:鷲頭紀子
音楽:堤裕介
製作:zazous、オフィス・シロウズ
配給:catpower
2019年/日本/カラー/シネスコ/5.1ch/86分
(c)2019「燕 Yan」製作委員会
公式サイト:http://tsubame-yan.com