2019年の年間ベスト企画

年末企画:加藤よしきの「2019年 年間ベスト映画TOP10」 歴史の生き証人になれた感覚

 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2019年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマ、アニメの4つのカテゴリーに加え、今年輝いた俳優たちも紹介。映画の場合は、2019年に日本で劇場公開された(Netflixオリジナル映画含む)洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10本をセレクト。第12回の選者は、映画ライターの加藤よしき。(編集部)

1. 『イップ・マン外伝 マスターZ』
2. 『HiGH&LOW THE WORST』
3. 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
4. 『アクアマン』
5. 『ロケットマン』
6. 『アメリカン・アニマルズ』
7. 『工作 黒金星と呼ばれた男』
8. 『シャザム!』
9. 『ザ・フォーリナー/復讐者』
10, 『ハンターキラー 潜航せよ』

 悩みました。リアルサウンド映画部では2015年からベスト10を書かせていただいているのですが、今まで一番悩んだと思います。『映画秘宝』にもベスト10を寄稿しているのですが、これとちょっと違います。それくらいまだ悩んでいます。

 そんな中で不動の10位を獲得したのが『ハンターキラー 潜航せよ』。私の中では毎年「10位映画」というのがあります。10位映画は「何があろうがランキングには入れる。コレが好きだと言いたいからだ……!」という基準で決めるのですが、今回はこちらになりました。潜水艦映画なのですが、世が世なら木曜洋画劇場のレギュラー入りをしている映画だと思うので、末永く愛していきたいです。『ザ・フォーリナー/復讐者』はジャッキー・チェン主演のハード・アクション。永遠のひょうきん者ジャッキーが完全にシリアスに徹しており、「これこれ、こういうのが見たかったんだよ!」と前のめりになりました。『シャザム!』と『工作 黒金星と呼ばれた男』は話の締め方が大好きで……。

 あと今回の10選からは外れていますが、『アリータ:バトル・エンジェル』や『バンブルビー』も、エンディングに入るタイミングが気持ちよかったですね。そして『アメリカン・アニマルズ』! これは才気が爆発していました。オシャレさと意地の悪さでは、今年抜群だったと思います。エルトン・ジョンの伝記映画『ロケットマン』は、久しぶりに劇場で涙ぐんでしまいましたね。私事で辛い1年だったのですが、エルトンも頑張ったんだから俺も頑張ろうと。4位に選んだ『アクアマン』ですが、物語の語り方が巧いなと感心するばかり。回想と現代を自由自在に行き来しながら、話が全く混乱しない。どうやって撮ったのか想像できないアクションも……と感心する一方、主人公たちがアフリカに着いたらTOTOの「アフリカ」を雑にサンプリングした曲が流れるなど、ザックリしたところは本当にザックリしていて、こっちにも驚愕。度胆を抜かれた映画です。

 そして……ここからの2本は卒業式です。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は10年くらい追いかけていたシリーズが大団円を迎えたわけで、「本当に良かった」の一言です。後夜祭的な映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』も同じ場所に入れたいくらい面白かったですね。『HiGH&LOW THE WORST』も同様。3~4年くらい付き合った作品が、良い形で完結したのが単純に嬉しいです。

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