大友花恋が語る、『新米姉妹のふたりごはん』での自分とは正反対の役柄への挑戦 「新鮮で楽しい」

「今まで経験したことがないからこそ、思い切り飛び込める」

ーー話を聞いているだけで大変さが伝わってきます。ドラマでは大友さん演じるあやりの方が妹ですが、実際は大友さんの方が山田さんよりも年上なんですよね。

大友:私の方が年上ですが、杏奈ちゃんのほうがずっとしっかりしているので、そこはもう、お姉ちゃんに助けてもらっています(笑)。ただ、ドラマの中でも、あやりのほうがお姉さんっぽい瞬間もたくさんあるので、年齢はあまり意識せず、台本から受け取った2人のイメージを意識するようにしています。

ーー今回初共演となった山田さんの印象はどうですか?

大友:一緒にいてリズムが合うので、とても居心地がいいです。今まで杏奈ちゃんが出演された作品も結構観ていて、クールで物静かな印象もあったのですが、実際に会ってみると全然そんなことなくて。一本筋が通っていながらも、みんなに合わせて柔軟に対応できる、とても才能のある方だと思います。杏奈ちゃんと姉妹役を演じることができてよかったなと毎日思っているぐらいです。杏奈ちゃんとは最初から意気投合していましたが、撮影が進むにつれて、さらに仲が深まっているので、サチとあやりの関係性ともリンクして、うまく活かせていると感じています。

ーー勝手なイメージですが、最初に台本を読んだときは、サチが大友さんであやりが山田さんっぽいなと思いました。

大友:そうなんですよ! 私たちも今までそれぞれ逆の役柄を演じてきたようなところもあったので。なので、最初にお話をいただいたときは、「私があやりで、杏奈ちゃんがサチなんだ!」ととてもビックリしたんです。ですが、今まで経験したことがないからこそ思い切り飛び込むことができて、それが逆に新鮮で、楽しいなと思う部分です。きっとご覧いただいている方々にも新しい私たちの姿がお届けできているんじゃないかなと思います。

ーーグルメといえば、大友さんは『王様のブランチ』(TBS系)でもグルメレポートに挑戦されたりしていますよね。

大友:食べることがとても好きなので、お仕事でおいしいご飯を食べる機会をたくさんいただけてありがたいです。お昼ご飯を食べ終わったら、夜ご飯は何を食べようかなと考えてるくらいなので(笑)。食べたことのないご飯を食べられるのも嬉しいですね。今回のドラマでは、工夫を凝らしたような、少し背伸びをしたメニューがたくさん出てきます。今までは作る機会のなかったメニューの作り方を知ることができるので、プライベートでも参考になるといいですね。

ーー第1話から生ハムでしたもんね(笑)。

大友:そうなんですよ(笑)。普段はあまり作らないですが、全然難しい技術は必要なくて、道具と生ハムの原木があればできるんですよね。そういう“背伸びをしたらできる料理”がたくさん出てくるのが、このドラマの料理の魅力なんだと思います。

ーー大友さんご自身は普段、料理はされるんですか?

大友:たまにします。お休みの日とかは、朝、昼、晩と三食作る日もあります。今回のドラマの出演が決まるまでは、自分のために作る料理にそんなにこだわりはなかったのですが、撮影が始まってからは、食材や調味料や盛り付けにもちゃんとこだわって作ったら、出来上がるものも全然違うんだなと気付きました。“ご飯の力”を感じて、そういうことも意識するようになって、より料理をすることが好きになりました。

ーー今回のドラマを通して、より料理のスキルも上がっていきそうですね。

大友:本当にそうですね。撮影中に、スタッフさんから「あれ、ちょっと上手くなったんじゃないの?」って言っていただけることも増えたんです。撮影が終わる頃には、あやりまではいかなくても、もう少し料理が上手になれたらいいなと思っています。

ーーグルメドラマは食べるシーンも重要になってきます。

大友:クランクインする前に、監督から「一番おいしさを伝えられるのは、サチとあやりの表情だからよろしく」ってお話があって、とても不安だったんです。ですが、撮影が始まったら、ご飯がおいしすぎて、そんな不安が一気になくなりました。本当に、ただおいしく食べています(笑)。ただ、あやりは、「うわぁおいしい~!」ってハイテンションでは言わないので、「少し笑いすぎちゃったな……」とか「少しやりすぎちゃったな……」と思う瞬間のほうが多いくらいです。それこそ『王様のブランチ』はおいしいと思ったら「おいしい!」ってストレートに言えるので、とても気持ちがいいのですが、今回は我慢しています(笑)。

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