蒼井優×黒沢清×濱口竜介、『スパイの妻』制作決定 蒼井「どういう芝居になっていくのか楽しみ」
黒沢清監督が、蒼井優を主演に迎え、8K・スーパーハイビジョン撮影の特集ドラマ『スパイの妻』(NHK BS8K)を制作することが決定した。
本作は、黒沢監督が初めて8Kで描くラブサスペンス。舞台は1940年の神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の男は、妻を残し満洲へ赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を、世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。その夫の意志を知った妻は、彼の身の安全と2人の幸せのため、これを阻もうとするが……。
脚本は、『寝ても覚めても』の濱口竜介、『ハッピーアワー』など濱口作品の脚本を手がける野原位、そして黒沢の3人体制で手がけられた。
情報発表にあわせて黒沢、蒼井より、下記のコメントが寄せられた。
コメント
蒼井優(主演)
黒沢監督と組ませていただくのは今回で3度目ですが、主演は初めてなので、とてもうれしいです。そして、濱口竜介さんたちの書かれた言葉が、映像ではあまり挑戦したことないタイプの口語なので、どういうリズムになるのか、また力のあるキャストの皆さんとどういう芝居になっていくのか楽しみです。
黒沢清(監督)
古典と言っていい戦時下のサスペンスを最新のデジタル映像で物語ってみる、そんなチャンスが私に訪れたことを大いに喜んでいます。しかも主演は蒼井優さん。彼女なら、歴史的であり同時に最先端でもある風景の中に、何の矛盾もなく存在してくれることでしょう。
■放送情報
『スパイの妻』
2020年春、NHK BS8Kにて放送
主演:蒼井優
監督:黒沢清
脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清
制作・著作:NHK、NHKエンタープライズ、Incline、C&Iエンタテインメント