玉森裕太、10月期日曜劇場で木村拓哉と初共演 「緊張と期待と素直にうれしいという気持ち」

 木村拓哉が主演を務める10月期のTBS日曜劇場のタイトルが『グランメゾン東京』に決定し、追加キャストとして玉森裕太(Kis-My-Ft2)、尾上菊之助、及川光博、沢村一樹の出演が発表された。

 『ストロベリーナイト』(フジテレビ系)、『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)の黒岩勉が脚本を手がけ、『アンナチュラル』(TBS系)の塚原あゆ子が演出を担当する本作は、型破りなフランス料理シェフの“大人の青春”をかけたヒューマンストーリー。主演の木村が演じるのは、型破りなフランス料理のシェフ・尾花夏樹。料理に人生をかけ、パリに自分の店を持ち、二つ星を獲得する。しかし、己の慢心から招いた重大事件によってその座を追われ、店も仲間もすべて失ってしまった男だ。どん底まで転落した尾花が、鈴木京香演じる女性シェフ・早見倫子と出会い、もう一度シェフとして生き直し、周囲と衝突しながらも世界最高の三つ星レストラン「グランメゾン東京」を作り上げようと奮闘する姿が描かれていく。

 このたび、尾花と倫子を取り巻く重要なキャラクターたちに、玉森、菊之助、及川、沢村の出演が決定した。

 玉森が演じるのは、フランスで尾花の弟子として働いていた平古祥平。尾花に憧れてフランスに渡り、料理の腕は確かだがスタッフを蔑ろにする尾花の人間性に耐えながら修業していた。現在は、日本で一流ホテルのブッフェレストランのシェフを最年少で務めている一方で、同じ料理を作る日々に物足りなさも感じている。玉森は事務所の先輩でもある木村とは本作がドラマ初共演となる。今年5月に公開された映画『パラレルワールド・ラブストーリー』で主演を務めるなど、俳優としても成長著しい玉森演じる平古が、“永遠の憧れ”の尾花に対して、どんな思いを抱いているのか。

 また、本作が木村と初共演となる菊之助が演じるのは、尾花の宿敵となるシェフ・丹後学。東京で三つ星獲得が確実と目される、一つ星高級フレンチレストラン「gaku」のシェフだ。パリでの修業時代、尾花と同期だった丹後は先に自分の店を持つが、後に出店した尾花が先にミシュランの星を獲得するという屈辱を味わう。尾花に対して長年コンプレックスを抱えている反面、尾花の才能を良く知る人物でもある。ことあるごとに尾花の前に立ちはだかる因縁のライバル・丹後は、「グランメゾン東京」が三つ星を目指していくうえで、ストーリーの大きな鍵を握る存在となる。

 菊之助は、名家に生まれた歌舞伎界のスターであり、新作歌舞伎にも積極的に挑戦する一方で、テレビや映画にも活躍の場を広げている。最近では『下町ロケット』(TBS系)でのベンチャー企業の若手社長役の好演も記憶に新しい。食へのこだわりが強いという菊之助が、どんな演技で尾花のライバルシェフ・丹後を演じるのか注目だ。

 及川が演じるのは、平古と同じくパリ時代に尾花と共に働いていた相沢瓶人。コミュニケーション能力が高く、誰とでも気軽に仲良くなれる男で、性格に難ありの尾花とウマが合い、尾花も相沢の料理人としての発想力と創造力には一目置いていた。尾花の理解者であり腐れ縁である一方で、彼に対して少しの引っ掛かりを感じている。現在は、レシピサイトに動画を投稿するなど、フリーの料理人として人気を博し幅広く活躍。その傍らで、フランス人の妻との間にもうけた一人娘・アメリーをシングルファザーとして育てている。歌に演技にマルチに活動しそのキャラクター性が愛される及川が、人気料理人でありながら尾花に屈託を抱く相沢をどう演じるのか期待が高まる。

 そして、尾花と二人三脚でパリの店を二つ星レストランにした支配人・京野陸太郎を沢村が演じる。パリでの修業時代、尾花や丹後の兄弟子であった京野だったが、自身の才能の限界に気づき料理人を諦め、尾花がパリで店を立ち上げる際の共同経営者となる。しかし尾花の失脚と閉店に伴い、店の借金を背負って帰国。今では尾花のライバルである丹後がシェフを務める高級フレンチレストラン「gaku」でギャルソンとして働いている。新しい店には京野の力が不可欠、と誘う尾花に対し、京野は割り切れない思いを抱えたまま……。沢村と木村は2014年に放送されたスペシャルドラマ『宮本武蔵』(テレビ朝日系)で宮本武蔵(木村)と佐々木小次郎(沢村)として対決。共演は、2015年放送の『アイムホーム』(テレビ朝日系)以来4年ぶりとなる。尾花の才能を誰よりも理解し、かつて最高のパートナーだった京野が、どのように尾花の再生ストーリーに絡んでくるのか。

 今回出演が発表された玉森、菊之助、及川、沢村、そしてプロデュースを担当する伊與田英徳からはコメントが寄せられている。

コメント

玉森裕太

料理人役は一度やったことがありますが、ここまでしっかり料理を見せる役をやることがなかったので、今、料理の勉強や練習を必死に頑張っているところです。
今回出演させていただくにあたって、大先輩である木村さんとの初共演は、緊張と期待と素直にうれしいという気持ちです。でも、楽しみな気持ちが一番大きいです。木村さんとは現場に入ってからたくさんお話する機会があると思うので、いろいろとアドバイスをいただきたいと思います。役柄としては、最初は木村さん演じる尾花に冷たく対応するので、その演技は緊張します(笑)。ですが、しっかりと演じきりたいと思います。
ドラマを撮っている最中には一流のシェフになっている予定なので、是非楽しんでいただけたらと思います。

尾上菊之助

丹後は、木村さん演じる感覚的で才能あるシェフの尾花に対し、努力家です。一流シェフというのは、人格的に も慕われている方が多いと伺いました。尾花をライバル視はするものの、人間的には非常に豊かで人の気持ちがわかり、シェフの規範とされる人物だと思っています。
一皿”に対して表現する料理人と、“一役”に対して表現していく役者。 表現方法は違えど料理人と役者は通ずるものがあると思っていますので、歌舞伎の舞台に向かうのと変わらない気持ちで、丹後学という役に向きあいたいと思います。木村さんをはじめ素晴らしい方々と共演させていただけるので、撮影に入る日を心待ちにしています。そして、今は食べることが専門ですが(笑)、以前は料理に凝って自分でもよく作っていました。ドラマでどんな料理が出てくるのか、そちらもとても楽しみです。
昨年の『下町ロケット』から一年後にまたこの日曜劇場に帰ってくることが出来て嬉しく思います。今回も、この作品をたくさんの視聴者の方々に楽しんでいただけたら幸いです。

及川光博

おそらく尾花と仲が良かったであろう、相沢役を演じます。独自のセンスを持ち、レシピ動画や料理教室で活躍しています。僕自身はほとんど料理をしませんが、なぜか昔から“やればできる”と信じています(笑)。ちなみにハムエッグとナポリタンが得意です。
それにしても今作はメンバーがすごい。たっくん(木村さん)&きっくん(菊之助さん)の演技バトルが楽しみですね。たまちゃん(玉森くん)との共演も久しぶり。さらに沢村さんも京香姉さんも・・・とワクワクが止まりません! 
取り急ぎ、感性という心の包丁をしっかり研いでおきます!

沢村一樹

私が演じる京野は努力家で、シェフという夢に真っすぐ歩んできた人物です。ただ、そこで尾花という才能あるシェフを目の当たりにして、夢を諦め尾花のビジネスパートナーとして彼を支えるようになります。きっとそれは「才能に対する憧れ」だと思います。シェフ尾花と尾花の才能に恋している京野、その関係性も作品の見どころだと思っています。
木村さんは、どの引き出しを開けたらシーンが一番成立するのか、アイデアをたくさん持っている方。今回の共演も非常に楽しみにしています。
星を狙うレストランの舞台裏というのは、皆さんが今まで感じたことのない視点なのではないかと思います。レストランを作る大変さとその中にある情熱を、日曜の夜に皆さんに伝えられるよう、スタッフ・出演者一同、力を合わせて思い出に残るような作品にしたいです。

プロデュース・伊與田英徳

10月にスタートする日曜劇場『グランメゾン東京』に主演の木村拓哉さん、共演の鈴木京香さんに続き、また、豪華な出演者の方に出演していただくことが決まり大変うれしく思います。今回、ニヒルな料理人を演じていただく玉森裕太さん。いつもやさしさの中に芯の強さを感じる玉森さんがどんな演技をするのか楽しみです。ライバル店の“gaku”のシェフ役を演じていただくのは尾上菊之助さん。実は、食に対して造詣が深いことを存じ上げているのですが、そんな菊之助さんのシェフのお芝居が今から大変楽しみで仕方ありません。娘を男手ひとつで育てている料理人を演じていただく及川光博さん。パリ時代の尾花の同僚でもあり、酸いも甘いも知り尽くした大人の料理人姿も楽しみです。そして、今回のレストランの要の存在となる役どころを演じていただくのが、沢村一樹さん。私は初めてお仕事させていただくのですが、役に向き合う真摯な姿勢に頭が下がる思いでいっぱいで、木村さん演じる尾花とどう絡んでいくのか大変楽しみです。木村さんを中心に、この素晴らしいキャストの皆さんと、三つ星を目指すレストランのドラマに全力で挑んでいきますので、是非楽しみにしていただければと思います。

■放送情報
日曜劇場『グランメゾン東京』
TBS系にて、10月スタート 毎週日曜21:00~21:54
出演:木村拓哉、鈴木京香、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、尾上菊之助、及川光博、 沢村一樹
脚本:黒岩勉
プロデュース:伊與田英徳、東仲恵吾
演出:塚原あゆ子ほか
製作著作:TBS
(c)TBS

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