『ボイス』伊勢谷友介、真犯人役としてついに登場! 後半戦突入で明らかになる謎
『ボイス 110緊急指令室』(日本テレビ系)も後半戦に突入。第6話でついに明らかになった真犯人と、彼を取り巻く環境、そして警察内部の協力者などの情報を整理しながら今回のストーリーを振り返ってみよう。
鍵となるのは、今回はじめて登場することになった本郷ホールディングスという大企業の存在。まず明らかになったのは、一度は真犯人かと思われた「カチカチ野郎」(手塚とおる)が、「本郷家の犬」として扱われていることだった。要するに、本郷ホールディングスの代表であり、3年前の事件の真犯人でもある“ある男”の尻拭いをする、単なる影武者でしかなかったということ。警察内部にいる協力者の助けもあって、樋口(唐沢寿明)らに真犯人だと思われたままうまく逃げ切ることに成功するが、その“ある男”に不満を抱いている様子もうかがえる。
そして彼が2度も逃げ切れたのは警察内部の協力者である沖原(木村祐一)の助けがあったからだとわかった。沖原は、自らの過ちではあるものの、ハニートラップを受けて真犯人から脅されたが故に、協力するほかなかったのだという。しかし沖原が協力していたのは、あくまでもカチカチ野郎(=影武者)の逃走の手助けのみ。つまり、真犯人の証拠になるはずの声が録音された「事件時の通話音声」を消した者はまた別にいるということになる。港東署の署長(小市慢太郎)も怪しい動きをしているが、3年前にはまだ港東署には赴任していなかった。誰が真の黒幕なのか、真相はいまだ闇の中だ。
そして物語の終盤でついにベールを脱ぐ真犯人。そこに現れたのは、伊勢谷友介演じる本郷雫の姿だった。彼は、なにやらリゾート建設を計画する大会社の代表でもあるよう。彼の父親・本郷辰夫(伊武雅刀)も、謎の人物と談合を重ね、大企業としてのパワーを振りかざす危険な人物に見える。重大な事件をひねり潰すほどの力を持つ彼らの正体とはいったい……。