「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ラ・ヨローナ ~泣く女~』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、リアルサウンド映画部のビビリ・島田が『ラ・ヨローナ ~泣く女~』をプッシュします。

『ラ・ヨローナ ~泣く女~』

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』の興奮冷めやらぬ中ですが、それでも映画は日々公開されていきます……。今回の『ラ・ヨローナ ~泣く女~』もシリーズものの一つであり、アメリカでも興業1位を獲得する人気作です。『アクアマン』、『ワイルド・スピード SKY MISSION』でいよいよヒットメイカーとしての地位を確固たるものにしているジェームズ・ワン。そんなワンがプロデュースする人気作が『死霊館』シリーズです。これまで呪われた人形や、修道女の姿をした悪魔など次々と恐怖が襲ってきたわけですが、今回は「泣く女」ヨローナです。

 ヨローナとは古くから中南米に伝わる呪われた存在で、かつて愛する夫が浮気をしたことにより、嫉妬に狂い、夫が世界で一番愛する我が子を溺死させてしまった女。その後悔から、正気を失って自ら川に身を投げ、この世を彷徨っています。川、ということで水のあるところには近寄らないのが吉です。シャワー、プール、台所……。見回して見るといろんなところに水はあります。

 監督はワンが魅了されたというマイケル・チャベス監督ですが、「来ないと思ったら来る」「来ると思ったら来ない」というワン印のビビらせ方はそこかしこにあります。僕は真冬にも関わらず、観終わったあと汗ビッショリでした。場所も撮り方もとにかくジトーッとしていて不気味です。舞台がLAとは思えません。ヨローナの全貌がなかなか見えないのもポイントが高いです。常に嫌な予感だけが映画に充満しており、水が出てくる場面だけで「やばい……」と焦ってくるのです。

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