平野紫耀の“こじらせ”ぶりに振り回される? 『ういらぶ。』には旬のギャップ男子が3人登場!

 そんな平野が主演を務める『ういらぶ。』だが、撮影されたのは2017年10月~11月。時系列では『花晴れ』以前、それどころかKing & Princeデビュー決定前に撮影されたことになる。そのせいか、どことなく初々しさの残る平野が拝めるのも『ういらぶ。』の良い点。裏を返せば平野が役者として成長した証でもあり、そんなところまでギャップで見せてくれるとは、まさかの産物である。

 劇中で平野が演じる凛は、他の男子に恋ができないよう “優羽に劣等感を植え付ける”という重度のこじらせぶり。“俺だけのもの”という意識が強く、「誰もゴミなんて見てねえよ」といった攻撃的な言葉を、優羽の耳元でささやくことも日常茶飯事だ。一方で、優羽のことを思ってウジウジするヘタレシーンや、妄想からくる胸キュンシーンも満載で、感情や表情の高低差がすごいのなんの。まるでジェットコースターのような凛に、見ているこちらも振り回されるような感覚が『ういらぶ。』の楽しみのひとつだろう。

 そして、そのジェットコースターをより刺激的なものにしているのが、伊藤演じる和真。和真は見た目がチャラい秀才で、優羽が好きだという自分の思いをハッキリと口にするため、凛のライバル心に次から次へと火を点ける。また、凛という暴走コースターをうま~く軌道修正しているのが、磯村演じる“オカン系”ほほえみ男子・蛍太。もうひとりの幼なじみ・暦との掛け合いも軽快で、役としてだけでなく、演技からも年下キャストたちを支える包容力が見て取れる。

 現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で、伊藤はツンツン頭のツッパリ・伊藤真司役、磯村は県下随一の不良校・開久のNo.2・相良猛役、さらには『SUITS/スーツ』(フジテレビ系)で悪の天才・谷元遊星役を演じており、それぞれ平野に引けを取らない現在進行形のギャップ男子というのもおもしろいところ。揃って昨年よりグッと知名度を上げた、タイプの違うギャップ男子3人が織りなすドキドキのアトラクションに、身をゆだねてみてはいかがだろうか。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■公開情報
『ういらぶ。』
11月9日(金)全国ロードショー
出演:平野紫耀(King & Prince)、桜井日奈子、玉城ティナ、磯村勇斗、桜田ひより、伊藤健太郎
原作:星森ゆきも『ういらぶ。―初々しい恋のおはなし―』(小学館『Sho-Comi フラワーコミックス』)
監督:佐藤祐市
脚本:高橋ナツコ
製作:『ういらぶ。』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース、共同テレビジョン
配給:アスミック・エース
(c)2018 『ういらぶ。』製作委員会 (c)星森ゆきも/小学館
公式サイト:http://welove.asmik-ace.co.jp/

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