『ここさけ』コンビ復活も 『ドロ刑』最大のキーは中島健人と遠藤憲一の対比にあり?

 勝手田(丸山智己)の因縁の相手だった“黒蛇”逮捕に大きく貢献したことですっかり気に入られた斑目(中島健人)は、勝手田の後継者として指名されて、毎日こき使われることに。「第13係」にますます嫌気を感じるようになった斑目は、憂さ晴らしとして煙鴉(遠藤憲一)からゲームセンターのサービス券をもらう。そこで彼は、影を帯びた1人の青年・順平(寛一郎)と出会うのだ。

 10月27日に放送された日本テレビ系列土曜ドラマ『ドロ刑 -警視庁捜査三課‐』第3話。第1話では空き巣を、第2話では忍び込みと、それぞれのプロフェッショナルとの対決を描いた本作だが、そこから打って変わって今回は犯罪グループの重要なポジションにいながらも息苦しさを感じる青年と、斑目との友情の物語が描き出された。今回取り上げられる犯罪は、金庫破りによる金塊強奪。もしかすると捜査三課が扱う窃盗犯罪の中で、もっとも劇的な、ドラマ向きの題材といえるのではないだろうか。

 順平から仕事を手伝ってほしいと持ちかけられた斑目。最初にゲームセンターで会った瞬間に、あえて違う名前・神北勉として自己紹介をするのは「刑事の勘」が働いたということだろうか。その勘が当たり、彼の会社というのがまさにオレオレ詐欺などを行う犯罪グループ。仕事へのモチベーションが著しく下がっていた斑目に、煙鴉が仕組んだということだ。こうして斑目は「潜入捜査官」として金庫破りの現場に立ち会うことになる。

関連記事