「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『死霊館のシスター』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は死霊館も秘宝館も大好きな阿部が『死霊館のシスター』をプッシュします。

『死霊館のシスター』

 先日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行きまして、初めてホラーナイトを経験してきたのですが、理想郷すぎて驚きました。昼間はハリウッドの街並みが広がっていた場所に、ゾンビが溢れかえり、人々の悲鳴がところどころから聞こえてくるんですよ。しかも段々閉園時間が近づくと、ゾンビの方が多い箇所も出てきたりして、人間が敗北した世界が出来上がってしまうんです。そんな世界で正しいのは生きている人間か、それとも動く屍か……。もうすっかりハロウィンモードのわたしですが、これから各所でホラー祭が始まるので胸の高鳴りが止まりません。そんな中、秋のハリウッドホラー映画リレーで先陣を切るのが『死霊館のシスター』なのです。

 いや、でもこれ実は安易におすすめできないんですよ。だからまず表面的なところからご紹介しますね。ひとまず、2017年に公開された『アナベル 死霊人形の誕生』をおさらいしておきましょう。『死霊館のシスター』の物語は、『アナベル 死霊人形の誕生』でもうすでに描かれていたからです。

 『アナベル 死霊人形の誕生』は、『死霊館』に登場したアナベル人形に焦点を当てたスピンオフの2作目。孤児院の少女6人とシスターが、受け入れ先の夫婦の家でなんやかんやあるストーリーです。そこでは、孤児院の少女6人を受け入れた夫のサミュエル・マリンズ(アンソニー・ラパリア)とシスター・シャーロット(ステファニー・シグマン)が会話するシーンで、『死霊館 エンフィールド事件』で登場した悪魔ヴァラクがシスターの格好をして写真に写っていました。「ルーマニアの修道院を訪れた時の写真です」とシャーロットはサミュエルに紹介します。写真は、シスター・マリアとアナ、ルシアとシャーロットの4人がこちらに微笑みかけているもの。

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