「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ペンギン・ハイウェイ』
リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、今年こそ忘れられない夏にしたい、リアルサウンド映画部のお祭り男・宮川が『ペンギン・ハイウェイ』をプッシュします。
『ペンギン・ハイウェイ』
『有頂天家族』『夜は短し歩けよ乙女』などの作品で知られる森見登美彦の同名小説を、気鋭のスタジオ“スタジオコロリド”がアニメーション映画化した本作『ペンギン・ハイウェイ』。
現在公開中の細田守監督最新作『未来のミライ』や新海誠監督作品で知られるコミックス・ウェーブ・フィルムのオムニバスアニメ『詩季織々』、スタジオポノックの新プロジェクト“ポノック短編劇場”第1弾『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』(8月24日公開)、そして浜辺美波と北村匠海共演の実写版も話題になった『君の膵臓をたべたい』の劇場アニメ版(9月1日公開)など、今年も夏休みに合わせて話題のアニメーション映画が続々と公開されているが、このタイミングでついに真打登場といったところか。
頭がいい小学4年生の少年、歯科医院に勤めるミステリアスなお姉さん、郊外の街に突如現れたペンギン、森の奥の草原に浮かんだ透明の大きな球体……。「誰にでも、忘れられない夏がある」のコピーそのままに、『ペンギン・ハイウェイ』を観終えた後に頭に残るのは、誰しもが過ごした“あの夏の日”のこと。もちろんこの映画の主人公“アオヤマ君”のような特別な体験をしたわけではないけれど、子供時代の夏の記憶が呼び起こされる。