小澤雄太×森田桐矢×八神蓮が語る、古典エンタテイメント舞台『暁の帝~壬申の乱編~』への意気込み

小澤「土台の部分からカンパニーを押し上げていきたい」


――現時点ではまだ稽古前とのことですが、数回しか会ったことがないとは思えないほどチームワークができている印象です。

八神:それはもう座長が素晴らしいから。

小澤:勘弁してくださいよ! でも、この仕事は、今日は6歳の子のお父さんを演じたかと思ったら、次の舞台では80歳のおじいちゃんとベンチでしゃべっていたりもするんですよね。だから、普通に勤めてる方より、新たに出会う方とすぐに力を合わせる瞬発力みたいなものは鍛えられるかもしれません。本当に毎日、新たな人と出会うので。

八神:上司と部下みたいな感じの出会いでもないしね。偉い人から一方的に話しかけられるとかでもないし。

――舞台に出る上で、何か心がけていることはありますか?

小澤:僕はもうこのまんまで、どこにいっても変わらないですね。みんなハッピーにいこうぜって感じで。

八神:僕はけっこうセリフを早く入れていくかもしれないです。けっこうすぐ覚えられる方だと思います。

小澤:すごいね。僕、本番の直前まで台本を持ってることある……。

八神:あんまり台本を持ってる記憶がないかも。まあ、適当なところは自分にもあるのかもしれないし、セリフの量にもよるけどね。ただ、早く覚えた方が楽だなとは思っていて。台本を読んでいると両手が使えない状態になるから。

森田:台本見ていると、文字を追ってしまうというときもありますし。

小澤:“役者あるある”だね。

八神:ヤバイ、自分でハードル上げてしまったかも(笑)。でも、今の段階ではとにかく、観ている人が自然と気持ちを入れられるような舞台にしたいということですね。舞台ならではの、お客さんに想像力を働かせてもらうような演出も多いと思うので。

小澤:せっかく歴史を題材にした舞台だから、お客様に「こういう事実があって、その結果として自分たちの今の生活があるんだ」というメッセージを伝えられたらいいですね。人間のやってることは、世の中が便利になっただけで、根本的には今も昔も変わらないと思うんですよ。ただ、もし歴史を通して今の世の中が良くなっていっているのだとしたら、それは一人の力ではなくて、世の中を良くしようと考えて行動してきた人がいるからであって。今回の舞台を観て、じゃあこれからの世の中に対して、自分にできることはなんだろうと少しでも考えてもらえたら嬉しいですね。

森田:日本という国が成立してきた頃の話なので、どんな過程でそこに至ったのかを、知ってもらえる機会になれば良いですね。あと、先輩方と共演するのが楽しみです。

小澤:稽古の初日を迎えたら突然キレるかもよ?

森田:休んじゃうかも…(笑)。

八神:そんなんだったら僕も休んじゃうよ! 人が変わりすぎでしょう(笑)。まあ、冗談はさておき、今回の舞台は歴史ものだけど、そんなに構えずに見に来てほしいです。僕たちも、ちゃんと理解して演じますし、その上で、心ををゆさぶるようなお芝居ができればと。ぜひ生で見てほしいと思います。

小澤:実は、30代になって初めての主演なんです。30代になって、自分のこともだんだん理解し始めてからの主演なので、「この人が主演でよかったな」と思ってもらえるようにやりたいですね。ただ頑張るとか、みんなに任せるとかではなくて、ちゃんと土台の部分からカンパニーを押し上げていきたい。そういう役割を、同い年の蓮くんと一緒に担っていけたらなと。そうやってみんなで一個のものを作って、演じてる人たちやスタッフのみんなに、このカンパニーでよかったなと思ってもらいたいし、お客さんには、このカンパニーで作ったメッセージをちゃんと受け止めてもらえるようにやっていきたいです。

(取材・文=西森路代)

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<応募締切>
7月10日(火)

■上演情報
『暁の帝~壬申の乱編~』
6月27日(水)~7月1日(日)、東京都 シアターグリーン BIG TREE THEATERにて上演
S席:7000円 舞台中央ブロック(A〜E列の5-14)
A席:6000円 その他前方席(A〜F列の1〜4、15-17 F〜G列の5-14)
B席:5500円 後方ブロック(H〜L)

脚本・演出:伊藤靖朗
出演:小澤雄太、森田桐矢、佐藤美希、青山倫子、八神蓮ほか
音楽:福廣秀一朗
殺陣指導:佐々木恭祐、横瀬雅斗
舞台監督:木村篤
制作:高橋あゆみ
プロデューサー:たちばなやすひと、藤原マリエ
アソシエイトプロデューサー:仲村和生、稲葉俊郎、朝比奈文遂、こまね子
企画:『P』、Nemeton、マリエ・エンタープライズ
主催:「暁の帝」製作委員会

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