生田斗真、『友罪』で“特徴のない役”をどう演じた? 瑛太と交わす距離感と目線に注目
彼の演技は年々広がりを見せ、近年チャレンジする役の幅は非常に多岐に渡っている。例えば、『友罪』の益田と『土竜の唄 香港狂騒曲』の菊川のテンションの差は真逆。逆に、『彼らが本気で編むときは、』のリンコ役とはテンションは近しいが、役も芝居も全く異なる。以前生田は、「あまり役を演じるときに共感する、しないということは考えないんです。それよりも、自分が一番役に寄り添って、行動を理解してあげなければいけないと常に思っています」(引用|ORICON NEWS:生田斗真インタビュー『俳優として“何もしない”怖さ』)と語っていたことがあった。
役の行動を理解している生田だからこそ、感情表現が難しい益田役をも、これだけスムーズに演じられてしまうのかもしれない。「別の作品でも生田の演技を見てみたい」、『友罪』はそう思えるきっかけになり得る作品ではないだろうか。
(文=高橋梓)
■公開情報
『友罪』
全国公開中
監督・脚本:瀬々敬久
原作:『友罪』薬丸岳(集英社文庫刊)
出演:生田斗真、瑛太、夏帆、山本美月、富田靖子、佐藤浩市
配給:ギャガ
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会
公式サイト:http://gaga.ne.jp/yuzai/