Sexy Zone 佐藤勝利のメモリアルな作品に? 『Missデビル』“新入社員”役がハマる理由

 Sexy Zoneの佐藤勝利が、2018年4月期の新土曜ドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)に登場する。土曜ドラマといえば、過去にジャニーズの先輩たちによって多くの名作が生み出されてきたドラマ枠。

 ジャニー喜多川からも「Youは特別カッコいい」「永遠の0番(センター)」と、その容姿と将来性に期待をかけられている佐藤だけに、その活躍に注目が集まる。だが、彼が今回演じるのは完全無欠なヒーローでも、学園のアイドルでもない。菜々緒演じる型破りな人事コンサルタント・眞子に翻弄される新入社員役。非情かつ大胆なやり口でオフィスの問題を解決していく痛快オフィスドラマで、佐藤が見せる新しい顔が実に楽しみだ。

 この数年、佐藤は演技に関して飛躍的な成長を見せてきた。そのターニングポイントとなったのは、2013年に放送された野島伸司脚本の深夜ドラマ『49』(日本テレビ系)だったように思う。初主演にして、息子とその身体に魂が乗り移った父親という2役を演じた。男子高校生の見た目に、家族を残して逝く大人の男性の哀しみの表情がちらつく。自分ではどうしようもない運命に打ちひしがれるさまは、佐藤自身が芸能界で急激に大人の階段を上っていったからこそ表現できたのではないだろうか。

 佐藤は2010年にジャニーズ事務所に入り、翌年にはSexy Zoneでデビューすることが発表され、センターに抜擢された。そこには想像もしていなかったスピードでことが進んでいく戸惑いや、大きなプロジェクトの中心にいる重圧があったことだろう。そんな荒波に揉まれた数年間で、心の成長がそのまま演技力へとつながっていったのではないか。ドラマや舞台で描かれる多くが、理不尽な運命に翻弄される人々なのだから。

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