北村龍平監督×LDH、ハリウッド進出へ 大物海外俳優を迎えてアクションスリラー製作

 日本で熱狂的なファンを獲得している『HiGH&LOW』シリーズも、台湾や韓国など海外でイベントを実施。今年6月には、俳優の別所哲也が代表を務めるショートフィルムの総合ブランド「ShortShorts Film Festival & ASIA」とコラボレーションし、作詞家・小竹正人が手がけたEXILE TRIBEの人気楽曲を、気鋭の映画監督たちがショートフィルム化する企画「CINEMA FIGHTERS」を展開したことも記憶に新しい。

 さらに今年12月には「LDH pictures」内のレーベル「HIGH BROW CINEMA」の配給により、『レッド・クリフ』のチャン・チェン、『たたら侍』で主演を務めた劇団EXILEの青柳翔、台湾の実力派女優イレブン・ヤオなどが出演する、日本・香港・台湾・ドイツ合作のSABU監督最新作『Mr.Long/ミスター・ロン』の公開も控えている。

 これまでは“上映”や“公開”といった、“場所”としての海外展開だったLDHの映画事業が、“役者”や“監督”といった“人”にシフトしつつあることがわかる。LDHと北村監督のコラボレーションには、既存の日本の映画会社にはない、新たな可能性が秘められているのではないだろうか。

(文=宮川翔)

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