『グ・ラ・メ!』『侠飯』『ヤッさん』……金曜深夜の“飯テロ”ドラマ、それぞれの味わい

『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(テレビ東京系)

 築地を舞台に、宿ナシ無一文でありながら食の天才で素性は謎に包まれている伊原剛志演じるヤッさんが、東京に憧れIT企業に就職したものの、宿ナシになってしまった柄本佑演じる青年・タカオとともに、食べ物への愛情のない食のハイエナたちを成敗していく模様を描いた『ヤッさん~築地発!おいしい事件簿~』(テレビ東京系)も7月22日から放送される“食”をテーマにしたドラマだ。

 本作は舞台が築地とあって新鮮な魚貝類に期待が高まるが、山本舞香演じるミサキは“蕎麦大好き女子高生”を演じるらしく、麺好きにも見逃せない内容となりそうだ。日本人の舌に馴染む、気取らない料理の数々は、酒飲みにとってたまらないはずである。晩酌とともに視聴すると、酔い心地が良さそうだ。

 食べ物をテーマにしたドラマの多くは、深夜枠として放送される傾向にある。一人暮らしをしている人をはじめ、帰宅して1人でご飯や晩酌をする時間帯的にドンピシャであり、かつ、その際に観る番組として適しているからではないだろうか。紹介した3つのドラマ含め、我々の視覚からお腹に訴えかけるような作品から今後も目が離せない。

(文=戸塚安友奈)

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