『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』はなぜ映画に? 世代別マーケティングの観点から考察

 話を『ローカル路線バス乗り継ぎの旅in台湾 THE MOVIE』に戻すと、「なんでこれが映画化!?」「なんてトンガった企画!!」というような見方も当然できるわけだが、日本の人口・番組視聴者・映画鑑賞者という3つのボリュームゾーンであるM3・F3に向けた、極めて直球なマーケティングに裏打ちされた作品と言えなくもないのである。

(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会

 もちろん、テレビの2時間特番を1800円払ってまで見に来る人がいるのかという大きなハードルはあるのだが、しかし一般的な映画に比べれば制作費は少ないため、リクープのハードルも下がっているわけで。もし、この映画が成功をおさめることがあれば、今後の日本映画の在り方に少なからぬ?影響を与える可能性は十分にあるだろう。そういった意味でも、本作は要チェックなのだ。

■引用文献
※1 総務省統計局:http://www.stat.go.jp/data/jinsui/
※2 NTTコム リサーチ:https://research.nttcoms.com/database/data/001974/
※3 ビデオリサーチ:https://www.videor.co.jp/rating/wh/02.htm
※4 ビデオリサーチ:https://www.videor.co.jp/rating/wh/09.htm
※5 ビデオリサーチ:https://www.videor.co.jp/rating/wh/10.htm

■昇大司
1975年生まれ。広告代理店にて、映像作品の企画などを行う。好きな映画は『アマデウス』『ラストエンペラー』『蜘蛛巣城』など。

■公開情報
『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』
2月13日全国ロードショー
出演:蛭子能収、太川陽介、三船美佳
配給:アスミック・エース
(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会
公式サイト:www.rosenbus-movie.com

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